美容液でシミは消えるの?美白有効成分入り「美容液」の効果とは
シミって、一ヶ所にできるだけでもかなりショックですが。
消えたと思っていたシミが復活したり、違う場所にできていて、シミの数が増えていたりすると、どうしたらよいのかわかりませんよね。
美白有効成分配合の「美容液」は、どのくらいシミへの効果があるのでしょうか。
本当に「美容液」でシミが消えるのでしょうか。
美容液に使われる「美白有効成分」のシミへの効果と「ハイドロキノン」の特徴について説明します。
シミが消える美容液ってあるの?
現在、市販されている美容液等の「美白化粧品」は、シミを消すよりも、シミにならない肌にすることを目的としています。
ただ、シミの種類によっては、医療機関でのケミカルピーリングやレーザー治療でなければ消せないものや病気が原因のこともあるのです。
美容液をはじめとした「美白化粧品」は、シミが消えることを期待するよりは、シミを予防するために使うと思ったほうがよいでしょう。
シミの種類は
同じように見えるシミも、できる位置や大きさ、色、原因も違います。
まずは、シミの種類を見ていきましょう。
日光黒子
別名は、老人性色素斑ともいわれ、紫外線が原因でできるシミのことをいいます。
黒っぽい色のシミが、顔の他に、腕や背中にもできますよ。
日光黒子は、年配の人に多い印象がありますが、20代や30代でもできることがあるシミです。
雀卵斑
雀卵斑とは、そばかすのことをいい、薄茶色の小さなシミが頬や鼻のまわりにできます。
そばかすは、遺伝性のこともあり、子どもの頃からあるという人も少なくありません。
紫外線を浴びると増えることもあるので、そばかすがある人はUVケアをしっかりした方がよいでしょう。
炎症後色素斑
ニキビ跡や虫さされの跡が茶色く色素沈着したり、脱毛や除毛の後にできる毛穴の黒ずみが原因でできるシミです。
炎症後色素斑はターンオーバーが正常であれば、徐々に目立たなくなりますが、紫外線を浴びると悪化することもあります。
紫外線の他に、肌を強くこすると色素沈着を起こしやすいので、スキンケアの際に顔のマッサージをする人は気を付けた方がよいでしょう。
肝斑
妊娠や出産、加齢によるホルモンバランスの変化が原因でできるシミで、疲労がたまるとシミが気になることも。
顔にできやすく、薄茶色のシミが広範囲で出ます。
肝斑も紫外線を浴びると目立つようになるので、予防のためにもUVケアはしっかりしましょう。
シミに効果がある「美容液」に使われる美白有効成分は?
美白ケアができる美容液には、厚生労働省が「シミ、そばかす」に効果があると認めた「美白有効成分」が配合されています。
美白有効成分には、シミの原因であるメラニン色素を抑制する作用やチロシナーゼというメラニン色素を作る酵素の発生を防ぐ作用があります。
美白有効成分のなかでも、代表的な成分を4つ紹介します。
トラネキサム酸
トラネキサム酸というと「肝斑」の治療薬として、有名ですね。
トラネキサム酸は「チロシナーゼ」を分解し、メラニン色素の生成を抑えます。
抗炎症作用もあるので、皮膚の炎症や赤みを抑える効果もあります。
プラセンタエキス
プラセンタエキスには、肌の代謝を促す作用があり、ターンオーバーを正常化させるので、色素沈着が原因でできるシミに効果があります。
メラニン色素の生成も抑えるので、シミの予防にも効果的です。
ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は、ビタミンCを化粧品に配合しやすいように安定化させた成分のことをいいます。
メラニン色素の生成を抑え、チロシナーゼの発生も防ぎます。
メラニン色素が生成された場合にも、還元する作用があり、シミを増やしません。
抗酸化作用が高く、毛穴の引き締めやくすみといったエイジングケアに欠かせない成分です。
アルブチン
アルブチンとは、別名「ハイドロキノン誘導体」といい、肌の漂白剤ともいわれるハイドロキノンに似た作用をする美白有効成分です。
ハイドロキノンよりも刺激が強くないことから、化粧品にも配合しやすく美容液にも配合されていますよ。
アルブチンは、チロシナーゼを抑える効果があり、シミの予防に効果が期待できます。
ハイドロキノンのメリットとデメリット
シミ、ニキビ跡に効果があるといわれる、ハイドロキノン。
美白効果が高いことから、肌の漂白剤としても有名です。
シミが気になる人は、ハイドロキノンの効果も気になるはず。
ここでは、ハイドロキノンのメリットとデメリットを説明するとともに、人気美白化粧品に配合されている「安定型ハイドロキノン」の特徴についても見ていきましょう。
ハイドロキノンのメリットとは?
ハイドロキノンには、シミの原因である「メラニン色素」を抑えるだけでなく、表皮内で減少させる効果もあります。
シミの予防だけでなく、すでにあるシミにも働きかけるので、シミを目立たなくします。
ハイドロキノンのデメリットとは?
高い漂白作用があるハイドロキノンですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
- 副作用が出やすい
- ハイドロキノン単体では効果はない
- 美白有効成分として認められていない
- 紫外線・光・酸化に弱い
ハイドロキノンを塗った直後に紫外線を浴びるとシミが濃くなったり、増えてしまうことがあります。
シミの部分にハイドロキノンを塗ることで「白斑」や「炎症」といった副作用が出ることもあります。
市販の美容液や化粧品に配合されているハイドロキノンは、ほんの少しで、ハイドロキノンだけではシミは消せません。
美白有効成分の約100倍の美白効果がある「新安定型ハイドロキノン」とは?
ドクターズコスメであるアンプルールが独自で開発したのが、光・熱・酸化に強いといわれる「新安定型ハイドロキノン」です。
シミの素とである「メラニン色素」を作りだす「チロシナーゼ」を抑える効果が、美白有効成分の約100倍といわれており、シミの予防には効果的な成分といえます。
すでにあるシミにも効果を発揮するといわれていますが、即効性はなく、効果については個人差があります。
美容液では薄くできないシミもある
「日光黒子(老人性色素斑)」「炎症後色素斑」「肝斑」は、美白効果がある「美容液」や皮膚科で処方される「ハイドロキノン入りの治療約」で目立たなくすることもできますが、シミと思ったら、実は病気だったということもありますよ。
- ADM(後天性メラノサイトーシス)
- 皮膚がん
「ADM(後天性メラノサイトーシス)」は、見た目はシミの様に見えますが「青あざ」の一種で、皮膚科でのレーザー治療が必要です。
「悪性黒色種」や「表在型基底細胞癌」といった皮膚がんも、シミと似た症状をしています。
シミがうろこ状になっていたり、炎症を起こしている時はすぐに病院に行ってください。
シミの悪化を避けるためにも、日焼け止めによるUVケアや美白美容液でのお手入れは必要です。
シミが気になるときは、皮膚科で診断を受けるようにしましょう。
シミにならない肌作りをしよう
加齢肌のひとつともいえるシミは、できてしまうと消えるまでに時間がかかります。
美容液でシミを消すのではなく、普段から肌を保湿やUVケアをすることが必要ではないでしょうか。
毎日、きちんとスキンケアを行うことで肌のターンオーバーがしやすくなりますし、紫外線をカットすることで、日焼けを避けることもできます。
その上で、美白効果がある美容液を使えば、シミの予防もできますよね。
シミができにくい肌にするには、化粧品に頼るだけでなく、食事のバランスに気を付けることや睡眠に気を付けることも大切です。
パソコンやスマホの光であるブルーライトは、紫外線よりも肌に浸透しやすいといわれています。
シミが気になるという人は、寝る前のスマホをやめることから始めてみましょう。
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