アトピーには保湿!かゆみがひどくなる前の予防をしっかりしよう

かゆみや赤い湿疹が出たりして、お肌がとてもつらい状態になってしまうアトピー性皮膚炎。

痛みがあったり炎症を起こしたりしているときは病院を受診することが必要ですが、そうではなく、おさまっている状態のとき、おうちでのお手入れはどんなことが必要でしょうか。

また、アトピーの人は何をしてはいけないのでしょうか。そんな疑問についてまとめてみました。

アトピーは、どうして起こるの?

アトピー性皮膚炎とは、何らかのアレルギー反応により皮膚にかゆみや湿疹など炎症が起こる病気です。原因はさまざまあり複合的で、いまだ特定されていないのですが、一般に考えられている原因としては以下のようなことがあります。

食べ物やダニ、ハウスダストなど
これらはアレルゲンといわれており、ハウスダストや花粉など吸入性のもの、卵や乳製品、小麦など口から体内に摂取するもの、などがあります。

肌に触れる化粧品、シャンプー、石鹸など
直接食べたり、呼吸で体内に取り入れたりしなくても接触して、アレルギー反応が出ることも。皮膚も呼吸をしています。毎日積み重ねることで影響が出てしまいます。

皮膚が乾燥した弱い状態であること
もともと皮膚が薄い人、弱い人、また体質や季節によって、肌に粉が吹いたようになるほど乾燥しがちな人は要注意です。

アトピーは多種多様の要因が絡まり、原因、発症の時期、症状は、人によってさまざまです。病院の血液検査で原因が特定できれば、まずそれを取り除くことが必要になります。正しく取り除く生活をするためには医師の指導が重要です。

アトピーの人の肌に保湿が必要なわけ

保湿は美容のために大事なこと、というのは知られていますが、特にアトピーの人に保湿が重要なわけを考えてみましょう。

肌の保湿機能を補填する
表皮には、セラミドを主な成分とする細胞間脂質が存在しており、細胞と細胞の間を埋めて潤いを保ち、肌を保湿する重要な役割を担っています。アトピーの人はセラミドが不足しているため、皮膚に含まれる水分量が極端に少なくなっているのです。そのため通常より、いっそう保湿に力を入れたお手入れが必要になります。

外的刺激から保護をする
保湿の役割は水分を蓄えることだけではなくもう一つ、外的刺激から肌を守り保護することにあります。肌が弱っていると少しの刺激で傷つきやすいため、保湿することで肌をバリアする状態になります。

正しい保湿の仕方

ケアの基本となる保湿。せっかくするなら、正しい方法で、お肌全体に水分が行き渡るよう効率よく行いたいですね。そのため以下のことに気を付けましょう。

皮膚を清潔に保つ

まずは保湿の前にきれいに洗って、清潔な肌の状態にしておきましょう。清潔な肌にこそ、保湿剤が十分に浸透していきます。

保湿が長く続くものを使うか、日に数回塗る

通常、保湿は数時間しか持続しません。長時間保湿を目的とした保湿剤を使うか、そうでなければ朝晩だけでなく、昼にもきちんと塗るようにしましょう。

少しずつ丁寧に塗る

一度に大量を手にとっても、肌はいっぺんに吸収できません。少しずつ出して何度も重ねづけしましょう。手のひら全体で優しく顔を包み込むように。首や手足などかゆみが出やすいところにも薄く塗って伸ばしましょう。

洗顔後、入浴後など、水滴が体に残っているときが最適

保湿の目的は水分の補填とバリアでした。水分の補填のために、肌が濡れているときに保湿することがおすすめです。びしょ濡れではなく、洗顔やお風呂上りで、タオルでふいた後、まだ皮膚の表面に少しだけ水分が残っている状態です。そのときに保湿をすれば水分をそのまま閉じ込められます。

ひどくなる前の「予防」が大事

アトピーが悪化しなければ保湿によるお手入れを続けることができます。悪化させないように普段からできることとはどんなことでしょうか。

ストレスをためない

アトピーでなくともストレスはお肌の大敵です。食欲がない、体がだるい、眠れない・・・そんなときは肌の状態も悪くなりやすくなります。ストレス発散を心がけましょう。

酒やたばこを控える

嗜好品も、絶対ダメ!ということでは逆にストレスがたまってしまいます。お酒は適度に、たばこはできれば禁煙しましょう。

熱すぎる風呂は避ける

熱いお風呂に入っていると、かゆみが出やすく、お風呂から出た後も体のほてりを冷ますために水分の蒸発量が多くなって肌が乾燥しやすくなります。お湯の温度は冬でも40度以下にしましょう。夏なら37度ぐらいにしましょう。

タオルでごしごしこすらない。シャンプー、石鹸にも注意

皮膚に余計な刺激を与えないという意味で、入浴中のタオルは、柔らかい綿のものならOKですが、自分の手に泡をつけて洗うのが一番いいですね。ナイロンタオルはやめましょう。

またシャンプーや石鹸は、肌に優しいものを使いましょう。無添加やオーガニックなど、できるだけ化学合成物質を使っていないものを選びましょう。

化粧品や保湿剤選びの注意

化粧品や保湿剤もシャンプーや石鹸と同様、無添加化粧品がおすすめ。保湿が長持ちすることや、子どものスキンケアにも使えることをうたっている会社もあるので、よく見て選びましょう。

まずは試供品を手にいれたら、パッチテストとして腕の内側の目立たないところに塗って見て数日間様子を見ましょう。赤くなったりかゆみが出たりしたら、それは肌に合っていないということで使えません。

身につけるものも肌に優しいものを

下着や服は直接肌につけるものです。素材はできればオーガニックで綿100%など、刺激の少ない優しい素材を選びましょう。洗濯用洗剤にも気を配りましょう。

保湿と上手に付き合う

何が何でもいつでも保湿、ではなく、ときには保湿より重要なこともあります。

炎症を起こしている場合は治療が優先

湿疹や赤みがひどいときや、かきむしって傷になっているとき、痛みがあるときは、まず治療を優先しましょう。

保湿することで悪化してしまう恐れもあります。炎症がひどいときは迷わず皮膚科を受診してください。

ステロイドで症状を抑えてから保湿を

皮膚の炎症はいわば「火事」が起こっているようなものです。「火事」真っ盛りのときに、保湿などできません。まずはステロイド軟膏を塗布することで「鎮火」し、皮膚の状態が落ち着いてから保湿を行うといいでしょう。

ステロイドの使用については個人によって考え方が違いますので、医師と相談するのが一番良い方法です。ステロイドは強いランクから弱いランクまで5段階あり、炎症の状態や部位に合わせて、ランクや塗る量が違います。

通常は、炎症が治まるにつれて徐々に弱いランクのものに替えていきます。副作用についての説明もきちんと受けましょう。

アトピーは「治す」より「付き合う」

アトピーは残念ながら誰でも完全に治るとは限りません。子どもの頃のアトピーがいったん治まったように見えても、大人になってストレスや睡眠不足、夏に大量に汗をかいたことなどがきっかけで再発、悪化することがあります。

セルフケアでの保湿と病院での治療を繰り返す中で、自分はどうすると悪化しやすいのか徐々に見極め、治療期間より保湿の期間が長くなるようにしたいものです。

肌の「きれい」を保つため規則正しい生活を

アトピーがずっと付き合うものであるならば、少しでも毎日の生活を整えて、保湿をしっかりして付き合っていきたいですね。

肌の表皮にあるセラミドは、肌がターンオーバーするたびに生まれ変わります。健全に肌をターンオーバーさせセラミドの生成を促すためにも、体全体に栄養が行き渡るよう、バランスの取れた食事や十分な睡眠など規則正しい生活を心がけましょう。

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