髪が痛んでもブリーチしたい!できるだけ傷ませないケア方法
美容室でブリーチやヘアカラーをしたら、同時にトリートメントもお願いするという方も多いかと思います。
しかし、せっかくのトリートメントも1週間も持たないこともありますよね。特にブリーチした髪は、美容室でトリートメントしてもらった直後は良いものの、日にちが経つとパサパサでごわついた髪になってしまいます。
一度そうやって傷んだ髪を生き返らせて綺麗に保つなんてことは残念ながらできません。
しかし、日々のケアでこれ以上傷みを進行させないことや手触りを良くすることは可能です!今回はブリーチで髪や頭皮が傷んでしまった後、どんなケアが最適なのかをお話ししていきます!
ブリーチによるリスク
「髪の毛をブリーチすることによって髪が傷む」と言いますが、髪が傷む原因というのはブリーチ以外にもいろいろありますよね。
髪が傷むというのは特別なことではありませんが、ブリーチによって髪がどんなダメージを受けているのかをまずはお話しさせて下さい。
ブリーチの仕組み
ブリーチをすると髪が一気に明るくなりますね。これはブリーチによって髪のメラニン色素が脱色=破壊されているからなのです。
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- メラニン色素
毛髪の中に存在し髪の色を決めている色素のことです。髪の毛の色はこのメラニン色素の量や種類によって決まります。
1度では金髪のような仕上がりですが、回数を重ねるに連れ黄味も抜けてどんどん白っぽくなっていきます。これにより、後に入れるカラー剤が入りやすくなり綺麗に発色します。
ブリーチは髪の栄養分も奪っていく
髪の毛をブリーチすると髪が傷む理由を簡単にご説明します。
それはブリーチ剤によってキューティクルが剥がされてしまい、そこから髪の栄養分も奪われてしまうからです。その結果パサパサした手触りになってしまうのです。
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- キューティクルの役目
「ケラチン」と呼ばれる無色透明の硬いタンパク質です。
毛髪の一番外側の層で、ウロコ状に重なり合っており、内部の水分やタンパク質が逃げないようにしています。
ブリーチ剤が頭皮に付いて出血することもある
ブリーチ剤が頭皮に付くと強い刺激を感じ、人によっては出血する場合もあります。
また生理中で皮膚(頭皮)が敏感になっているときも痛みを感じやすい場合もありますので、生理中は避けることをおすすめします。
痛みの原因は「過酸化水素」「過硫酸塩」などによるものです。
これらはブリーチ剤に含まれていて、メラニン色素を脱色する役目の成分です。
さらに、市販のブリーチ剤の方が刺激が強く扱いも難しくなります。
ブリーチをした髪のケア~シャンプー編~
今までお話ししたように、ブリーチは色素だけでなく栄養分まで奪い、キューティクルもボロボロに破壊してしまうわけです。
しかし、それでもブリーチがしたい!という方は沢山いらっしゃると思います。
ブリーチした方がカラー剤の発色が綺麗ですし、理想の髪色にぐっと近づけますもんね!
ここからはブリーチした後、どうやってケアをしていくと良いのかをお話しさせて頂きます。まずは基本の基本、シャンプーについてご紹介致します!
シャンプーはマイルドな洗浄力の「アミノ酸シャンプー」を選ぶと間違いない
シャンプーの1番の役割は汚れを洗い流すことです。そのために各シャンプーいろいろな「洗浄成分」が含まれています。
中には洗浄力・脱脂力の強いものもありますが、ブリーチをした髪には向きません。
優しく洗えて、必要以上に潤いを奪っていかないものがベストです。
おすすめな洗浄成分
- アミノ酸系洗浄成分
必要な油分は残して洗える洗浄成分です。またアミノ酸はタンパク質を作るもとです。
例:ココイルグルタミン酸Na、ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルアラニンNa、等
- ベタイン系洗浄成分
天然由来の洗浄成分です。髪へ潤いや滑らかさを与え柔らかくします。
例:コカミドプロピルベタイン、ラウロイルプロピルベタイン、ココアンホ酢酸、等
洗浄成分の見分け方は「ココイル」「ココアンホ」「ラウロイル」「ベタイン」
成分の名前を見たときに
- ココイル~
- ココアンホ~
- ラウロイル~
- ~ベタイン
が付いていたらこれは「ベタイン系の洗浄成分」です。
中にはベタイン系に該当しないものもありますが、それはアミノ酸系洗浄成分に該当します。
アミノ酸系洗浄成分であれば成分名に以下の単語が入っています。
- グルタミン酸
- アラニン
- タウリン
- グリシン
ブリーチをした髪のケア~トリートメント~
ブリーチをしたら特にこだわりたいのがトリートメントです。傷んだ髪をトリートメントで補修し、パサつきを改善していきましょう!
サロントリートメントの回数を増やす
自宅のトリートメントに比べるとお値段も高く、時間もかかりますが成分の濃度や効果、浸透力の違いは圧倒的です。
可能な範囲でサロントリートメントの回数を増やすことはとてもブリーチでひどく傷んだ髪にとても効果的です。
自宅でのトリートメントをより効果的に行うには蒸しタオルを用意!
日々行う自宅でのトリートメントの効果を上げるには、蒸しタオルやトリートメントキャップを使うと良いです。
トリートメントを髪に付けたら、蒸しタオルやトリートメントキャップで髪をまとめ3分以上放置します。なければサランラップでも代用可能です。
その後洗い流しますが、洗い流しすぎには注意しましょう!
トリートメント選びは「保湿成分」に注目
トリートメントを構成する成分をまずご紹介します。
・タンパク質の役目を果たす「加水分解コラーゲン(PPT)」
・油分や弾力を与える「油剤」
・髪の保護や補修を行う「保湿剤」
・その他「香料」「防腐剤」「pH調整剤」など
この中で傷んだ髪の為にこだわって選びたいのは「油剤」と「保湿剤」です。
水分補修をしてくれる保湿剤
まずは水分、そして髪の主成分ケラチンであるタンパク質を補修してくれる成分をご紹介します。
- 加水分解ケラチン、ヘマチン、加水分解シルク、アミノ酸、等
髪の内部のタンパク質を補修、髪の毛の内部の水分を保持します。
- コラーゲン、ヒアルロン酸、グリセリン、リピジュア、はちみつ、等
髪の外側から潤いを保ちます。
油分をしっかりと与えることで、潤いを閉じ込め、摩擦からも守る
ブリーチした髪は、水分だけでなく油分までも失われています。
油分は、水分の蒸発を防ぎ、髪にツヤや滑らかさを与えてくれます。
洗い流すタイプのトリートメントからだけでなく、洗い流さないトリートメントやオイル、ヘアクリームなどからもしっかりと油分をプラスしましょう。
油分の例
- 天然油脂(ツバキオイル、ホホバオイル、マカダミアナッツ油、等)
- ワセリン
- スクワラン
等
ブリーチした髪にシリコンは必要
「シャンプーはノンシリコンがいい」「シリコンは必要ない」などノンシリコンという言葉は最早定着していますよね。
シリコンは髪の毛をコーティングし手触りを柔らかくしてくれたり、指通りを良くしたり、広がりを抑える効果もあります。
よってブリーチしたような傷みがひどい髪の毛にはシリコンは必要です。
シャンプーだけがノンシリコンならまだしも、トリートメントにはきちんとシリコンが配合されているものを選びましょう!
- シリコンの例:アモジメチコン、シクロペンタシロキサン、等
根気よくトリートメントすることで滑らかな髪へ
一度傷んでしまった髪を元から綺麗な髪に生き返らせることはできません。ただ、トリートメントで保湿成分や油分を与えてあげれば、サラサラとした手触りやしっとりとしたツヤのある髪に導くことが出来ます。
シャンプー・トリートメントに加え、ヘアマスクやヘアパックでスペシャルケアを行うこともおすすめです。
どうしても髪の痛みが気になる場合は毛先だけ切ってしまうのももちろん有りですが、伸ばしたいと思っている方は、ケアを根気よく続け、理想の長さまで伸びてから、毛先を整えるのが得策です。
今回ご紹介した成分を是非参考に、普段使っているシャンプーやトリートメントの見直しから始めてみてください!
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