ごぼう茶の効能で毎日スッキリ!正しく飲んで美肌をめざそう
健康にもダイエットにもいいと言われているごぼう茶。
いまではドラックストアでもスーパーでも簡単に手に入ります。家での手作りも簡単にできます。
ごぼうが苦手な人にも飲みやすい香ばしいお茶です。いろんな成分が入っていて、美肌への効能もあります。
ごぼう茶の特徴
ごぼうがお茶になるなんて意外な気がしますよね。食材として食べているお野菜が本当にお茶として飲めるのでしょうか。
ごぼうからできています
ごぼうを料理する時と同じように使います。ごぼうをささがきにします。そして、大事なのはささがきにしたごぼうを水にさらさないことです。もちろん理由がありますが、後で成分のところで説明しましょう。
ささがきにしたままのごぼうを、干して乾燥させます。または電子レンジで水分を抜きます。
ある程度水分を抜いたごぼうを、乾煎りします。この工程を丁寧にすると香ばしくておいしいごぼう茶になります。
ただのごぼうの煮汁の味しかしない、という人もいますが、個人的には乾煎りをするとほうじ茶に似ていてとてもおいしくなると思います。
ごぼうの成分
香ばしくておいしいなら、普通に飲んでみてもよいかな、と思うかもしれません。ただおいしいだけではないんです。お茶として飲むには、ほかにはない素晴らしい効能があるんです。
ごぼうと言えば、「食物繊維」のカタマリであるといっても過言ではありません。一般的には「食物繊維」を取ろう、と意識したときにまず食べるのはごぼうでしょう。
ごぼうの食物繊維は100g中(ゆでた場合)に6.1gが含まれています。そして、その食物繊維は不溶性食物繊維3.4gと水溶性食物繊維2.7gに分かれます。
ごぼう茶としては水溶性食物繊維を多量に摂取することができるということになります。
ごぼうを切ったまま空気にさらしておくと、アクが出て黒く変色しますよね。家庭科の授業では、ここで水にさらさないといけません、と教えられてきたと思います。
しかし今現在は、水にさらす必要はないというのが主流になっています。
アクと言われてきた原因は実はポリフェノールだったからです。最近の料理研究家の方でも、ごぼうは水にさらさない方が素材の味が活かせる、という方がいます。
アクと言われたら、体に悪いイメージがありますが、実はこれがポリフェノールの正体「クロロゲン酸」や「リグナン」なのです。
皮のすぐ下の部分に多く含まれているので、料理する時には泥を落とす程度にたわしでこするのがよいでしょう。切ってすぐ変色しても栄養価はその方が高いということになるのです。
この黒く変色させる成分は少し前までは「タンニン」であるとされていました。しかし、今では「タンニン」ではなく、「クロロゲン酸」によるものであるとされるのが新常識となっています。
美肌効果としての効能を見てみましょう
ごぼう茶が人気の理由は美肌を目指す女性に嬉しい効能があるからなのです。
腸内環境の改善
ごぼうの食物繊維のうち、不溶性食物繊維は「リグニン」であり、水溶性食物繊維は「イヌリン」という成分が多く含まれています。
「リグニン」も大変すぐれた効能がありますが、「ごぼう茶」についてみているので、今回は「イヌリン」についての優れた効能をみてみましょう。
「イヌリン」の効能・・・「フラクトオリゴ糖」に変わる
「イヌリン」の大きな特徴は、摂取してから腸内に届いて発酵すると「フラクトオリゴ糖」に変わることです。「フラクトオリゴ糖」は善玉菌のえさになるため、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす効果があります。
「イヌリン」の効能・・・毒素の排出
「イヌリン」は人間の体内に吸収されることはありません。腸に届いてからゲル状になりゆっくりと腸内を移動します。一緒に移動する栄養素もゆっくり吸収されることになるので、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
「イヌリン」はコレステロールを吸着する働きも持っています。そのため、コレステロールのすみやかな排出につながり、コレステロール値を下げることができます。
便秘によるお肌の不調は、老廃物が腸内に留まり毒素が発生することであり、栄養の吸収もよくありません。
抗酸化作用でアンチエイジング
抗酸化作用と言えば「ポリフェノール」の代表的な効能ですが、ごぼうの場合「クロロゲン酸」という「ポリフェノール」の効能が優れています。
人間が生命を維持していくうえで取り込む酸素は「活性酸素」をも発生させます。生きている限り活性酸素の発生は避けられません。活性酸素は細胞や遺伝子を傷つけ、老化や癌の一因であるとされています。身体をサビさせてしまうのです。
加齢とともに活性酸素を減らす抗酸化酸素も随時必要になります。抗酸化酸素としてポリフェノールがもっともよく知られています。
そのポリフェノールであるクロロゲン酸は、コーヒーにも多く含まれています。コーヒーに多く含まれているポリフェノールとはクロロゲン酸のことになります。
ごぼう茶なら同じクロロゲン酸を摂取することができて、ノンカフェインであり食物繊維がとれます。
家で作れるごぼう茶
ごぼう茶を気軽に飲むのなら、今はスーパーでもドラッグストアでも気軽に手に入ります。お値段は少々高めですが、好みの味を探すのもよいかもしれません。
実は、普通に野菜売り場で売っているごぼうでも「ごぼう茶」が簡単に作れます。自分好みの味に調節もできます。
いつも食べているごぼうで作れます
- 1、ごぼうの泥をたわしでこすって良く洗います。あまり皮をむかない程度にしましょう。皮のところに栄養が多くあります。
- 2、ごぼうをささがきにします。自信の無い人はピーラーで削りましょう。より薄くつくるとお茶がよく出ます。
- 3、ここで大事なポイントです。水にさらしません。アクとされてきた「クロロゲン酸」も水溶性食物繊維「イヌリン」も減ってしまいます。茶色くなってもよいのでそのままにしましょう。
- 4、水分を飛ばします。天日干しか電子レンジにかける方法があります。
- 5、半乾きになったごぼうを、フライパンで乾煎りします。中火で5分~10分ほどで全体がきつね色で乾燥した状態になったら出来上がりです。香ばしい方がおいしいですが、こげてしまったらだいなしですから全体が乾燥してきたらすぐに火からおろしましょう。
- 6、完全に乾燥ができていたら日持ちしますが、手作りの場合はビンや缶に保存して早めに飲み切る方がよいでしょう。
ごぼう茶の飲み方
ごぼう茶のもとが完成したら、さあ、淹れてみましょう。
お茶と同じ淹れ方をします
急須いっぱいにふんわりとごぼう茶のもとをいれて、熱湯を注ぎます。1分くらいから飲めますし、浸す時間は好みの濃さで調節してください。
でがらしはもちろん食べても構いません。不溶性食物繊維を積極的に取りたいのであれば、そのまま食材として使うことができます。
飲むタイミングはいつがいいのでしょうか
ごぼう茶の効能にそって考えると、ほかの食材の栄養の吸収にも影響していますので、食事中のお茶として飲むのがよいでしょう。
成分が強いですから、特に胃が弱い人は空腹時に飲むのは避けた方がいいでしょう。
体質によっては合わない人がいるので注意しましょう
ごぼう茶の成分と効能を見てきましたが、効能がある分摂取しすぎるのは良くありません。
飲み過ぎると下痢をします
ごぼうをお茶として飲む分には水溶性食物繊維「イヌリン」しか摂取できません。不溶性食物繊維食材の芋、豆類などと一緒にごぼう茶を飲むのはいいですが、ごぼう茶だけを多量に飲むと、下痢やお腹の不調につながるのでやめましょう。
キク科アレルギーの人は飲んではいけません
ごぼうはキク科の植物です。キク科のアレルギーをお持ちの方がいたら、ごぼう茶は合いません。ごぼうそのものでももちろんアレルギー反応は出ますので、自分で気づいていたら飲まないでください。
アレルギー症状としては、胃の不調・じんましんなどが出る場合が多いそうです。ごぼうアレルギーの自覚が無い場合でも、不快な症状が出た場合は飲むのをやめましょう。
胃痛の原因にもなります
空腹時に飲むコーヒーによる胃痛の原因はクロロゲン酸であるといわれています。クロロゲン酸は胃液の分泌を促す効能があるため、胃液が空腹時に過剰に分泌されると胃壁を荒らします。
胃が弱い人は空腹時に多量に飲まないほうがよいでしょう。
気軽に飲んで健康に美容に心がけましょう
ごぼう茶は気軽に売っています。また、作ろうと思えばごぼうさえ買ってくればいつでも飲めます。
1、水溶性食物繊維「イヌリン」で腸をきれいにして、お肌の調子をととのえましょう。
2、ポリフェノール「クロロゲン酸」をとって、お肌の老化を防ぎましょう。
ごぼう茶を簡単な食物繊維として、抗酸化作用の美容茶として、日常生活に取り入れてみましょう。
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