生活の乱れやストレスがニキビの原因に!できることから始めよう
ニキビができると何となく気分が憂鬱になってしまう・・・という人も多いのではないでしょうか。誰だってキレイな肌でいたいものです。ニキビに効くと聞けば、色々な化粧水を試してきた、のは筆者の私ですが、そもそも、ニキビができてしまった原因とは何でしょう。
調べてみると、生活習慣やストレスの有無が影響してくるようです。どんな生活習慣がニキビを作ってしまうのか、今からでもできる対策も含めて、一緒に見ていきましょう。
ニキビができる仕組み
ニキビとは、「尋常性ざそう」という肌の病気です。放っておくとニキビ跡が残ってしまうこともあり、気付いたらすぐ対処したいところです。
ニキビは、皮脂の過剰分泌や古い角質などが毛穴が詰まり、それによりアクネ菌が増え炎症を起こすことでできてしまいます。
アクネ菌はニキビに関係することから、悪玉菌と思われがちですが、実は肌に常在し、肌表面のバランスを正常に保つ働きをする善玉菌です。
皮脂が「過剰に分泌」され、「毛穴に詰まる」ことがニキビができてしまう要因なのです。
ニキビには種類がある
ニキビには、年代別によるものとその症状の段階によって、区別して呼ばれています。生活習慣やストレスが原因となるニキビはどの種類にあたるのか、現在できているニキビの症状はどの程度のものなのか、確認してみましょう。
年代別によるニキビ
思春期の時期の過剰な皮脂分泌によってできる「思春期ニキビ」と、皮脂分泌だけではなく様々な原因により、20代から30代前半にできる「大人ニキビ」があります。
生活習慣の乱れやストレスが影響してできるのは「大人ニキビ」といわれています。
思春期ニキビはおでこや鼻などのTゾーンに、大人ニキビは口周りや顎、フェイスラインにできやすいです。
症状の段階によるニキビの種類
白→黒→赤→黄→紫の順で、ニキビの症状が段々深刻になってきます。
白ニキビと黒ニキビはまだ炎症を起こしてない初期段階なので、コメド(毛穴に皮脂が詰まった状態)を上手に押し出すことで、跡が残らずに治ることもあります。
赤ニキビからの段階は、炎症が進んでおり、そのままにしておくとニキビ跡が残ってしまいます。皮膚科を受診するなど、積極的に治療するのが望ましいですね。
生活習慣とストレスとニキビの関係
生活習慣やストレスの有無は、ニキビにも大きく影響してきます。ニキビができてしまったら、スキンケアを見直したり皮膚科を受診するなどの対策が必要ですが、それだけではなくニキビの原因は何かを考えることも大切です。
原因がわかれば、対策がとれます。日頃の自分を見つめなおすいい機会だと思って、ぜひ考えてみましょう。
ニキビの原因になる生活習慣とは
ここでは、ニキビの原因となり得る生活習慣を4つ挙げています。どれも、日頃私たちがやってしまいがちなことです。思い当たるものはありませんか?ダメな生活習慣は、ニキビにどう影響するのでしょうか。
食生活の乱れ
ニキビと食生活は深く関係しています。栄養バランスの偏った食事を摂る傾向がある人は特に注意が必要です。
無理なダイエットなどは栄養バランスが乱れ気味になり、皮膚の健康に必要なビタミンやミネラルが不足してしまいます。
また、動物性脂肪や糖分は皮脂の主成分になるため、脂っこいものやお菓子などの甘いものの摂りすぎには気を付けたいですね。
お酒も糖分を含むものが多く、アルコールを分解するときにビタミンやミネラルを必要とすることから、お肌に必要なビタミン、ミネラルが足りなくなって肌荒れやニキビに繋がります。お酒の飲みすぎにも注意しましょう。
睡眠不足
睡眠足りていますか?睡眠不足になるとストレスがたまり、ホルモンバランスが乱れ、ニキビの原因
となってしまいます。
また、睡眠時間が短いと肌のターンオーバーが正常に行われなくなり、古い角質が肌に残ってしまいます。ターンオーバーとは、肌がきれいに生まれ変わる新陳代謝のことです。
便秘
一見すると関係ないように思いがちの便秘も、ニキビの原因になります。便秘の悩みは特に女性に多いようですが、あなたはどうですか?
便秘は、腸内環境が悪化している状態です。腸内環境の悪化は、肌の免疫力を低下させます。それにより肌荒れやニキビができやすくなってしまうのです。
また、便秘によって老廃物が長い間腸内にたまると、腐敗が進み肌の調子を整える善玉菌が減って、悪玉菌が増加してしまいます。本来善玉菌の働きによって肌に栄養がいくはずが、十分に行き届かなくなり、肌のターンオーバーが正常に行われずニキビへと繋がります。
便秘の状態が続くことはストレスにもなりますので、心身ともにいい状態ではないことがわかりますね。
日常の中での肌への刺激
ニキビ肌には刺激を与えないことが大事ですが、日頃の行いが肌への刺激になってしまうことがあります。例えば、頬づえをつく、髪の毛が肌にふれる、洗顔のすすぎ残し、マッサージなどです。
他にも、枕カバーなどの寝具の手入れが十分でなかったり、化粧をするときに使うパフなどの手入れ不足が刺激となってしまうので、このような肌にふれるものは清潔に保つようにしましょう。
ストレスはニキビをも悪化させる
現代社会を生きる人たちに、ストレスは切っても切り離せない存在です。
過剰なストレスは、様々な不調を引き起こしますが、ニキビも例外ではありません。ストレスは美肌の大敵なのです。
自律神経のバランスの乱れ
過剰なストレスは、この自律神経に影響を与えてしまいます。
自律神経は、活動的になると優位になる「交感神経」と、リラックスするときに優位になる「副交感神経」に分けられます。この交感神経と副交感神経がバランスよく働くことで、私たちの体は正常に動きます。
しかし、過剰なストレスで緊張状態、つまり交感神経が優位な状態が続き、ホルモンバランスが崩れることで、ノンアドレナリンが増加し男性ホルモン(アンドロゲン)が分泌されやすくなります。これらは皮脂の分泌を促す働きをします。
また男性ホルモンは、肌を固くする性質があり、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
こうして、皮脂の過剰分泌と、皮脂の毛穴の詰まりというニキビの条件が揃ってしまいます。
ストレスは、自律神経を乱れさせ、結果ニキビができてしまう原因となるのです。
ニキビの原因になる乾燥を招く
過剰なストレスは、肌の代謝機能やバリア機能を低下させます。それにより、肌のターンオーバーが乱れ正常に行われなくなります。
すると肌は乾燥し、潤いを保つために皮脂を分泌します。ターンオーバーの乱れにより、毛穴が詰まりやすくなってしまっているため、乾燥によって分泌された皮脂が詰まり、結果ニキビができてしまうのです。
ストレスによる生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れがニキビの原因になるのは、前述したとおりです。
その生活習慣の乱れ、例えば食生活の乱れや睡眠不足などは、ストレスが原因となってしまっていることがあります。
肌荒れやニキビになってしまったら、ストレスの有無も確認して、上手に解消していきたいですね。
今からでもできる!ニキビ改善のために取り入れたい4つのこと
ニキビの原因になるものがわかったら、あとは見直して改善するのみです。ここでは、取り入れやすい生活習慣を挙げてみました。できることから少しずつ始めてみてください。
食生活の見直し
ニキビ改善に積極的に取り入れたい栄養素は、次にあげるものです。
●「ビタミン」
・納豆やマグロなどに含まれるビタミンB群
・緑黄色野菜や果物に含まれるビタミンC
・レバーや卵などに含まれるビタミンA
●カルシウム、マグネシウムなどの「ミネラル」
●ごぼうなどに含まれる「食物繊維」
これらは皮脂の分泌を抑えたり、便秘解消に効くなどの効果が期待できるので、これらが含まれる食材を意識して摂りたいですね。
ほかには、栄養バランスを考えた食事をなるべく心掛け、糖分や炭水化物を摂りすぎない、お酒と上手に付き合うなどがあります。
食生活は、毎日のことだからこそ積極的に見直して、改善したいものです。
適度な運動をする
ウォーキングやストレッチ、ヨガなどの有酸素運動は、運動しているときは交感神経が活発に働き、運動後は副交感神経が活発に働くので、リフレッシュできてストレス解消に効果的です。
ただし激しい運動は、交感神経を刺激し、それが却ってストレスとなってしまうので、心地よく感じる程度の軽い運動がいいでしょう。
湯船につかる
お風呂は、シャワーですませてしまう方も多いのではないでしょうか。
ゆったりと湯船につかると、副交感神経が優位に働き、ストレス解消になるなどのリラックス効果が得られます。また、新陳代謝を高めたり、心地よい睡眠に繋がります。
香りのよい入浴剤などを入れると、よりリラックスできて、お風呂タイムを楽しめそうですね。
睡眠への意識
睡眠不足は、ニキビの原因になるだけでなく、ストレスや便秘の原因にもなってしまいます。質のよい睡眠をとるために、日頃の生活を意識してみてください。
心身ともにリラックスして入眠できるような環境を作る、寝る1時間前にはスマホやパソコンをやめる、運動などで体を疲れさせておくなど、眠りに入りやすい状態にすることが大切です。
ストレスを軽減!3Rを意識しよう
ニキビの原因となる様々な不調を引き起こすストレス。実生活のなかで、ストレスを感じずに過ごすことは難しいかもしれませんが、軽減することはできます。
そこで、ストレス解消の基本といわれる「3R」をご紹介します。
・Rest〈休養〉
・Relax〈リラックス〉
・Recreation〈レクリエーション〉
「ストレスが溜まってるなぁ」「疲れてるなぁ」と感じたら、この3Rを意識してみてください。
簡単に言うと、しっかり休息・休養をとる、運動や趣味、旅行などで気分転換をする、音楽などでリラックスする時間をもつことが、ストレス解消にいいということです。
アロマテラピーやハーブティーなど、心も体も満たされるものを取り入れるのもおすすめです。
体のことを想うことが、ニキビのないキレイな肌へと導く
これまで述べてきたとおり、生活習慣の乱れやストレスは、ニキビの原因になり得るということがわかりました。色々試しても改善しないときは、これらの原因に気付き見直すことで、ニキビだけでなく、自分の体の不調を改善することにも繋がるかもしれません。
体のことを想ってやることが、ニキビを改善し予防します。
ニキビのないキレイな肌になったら、それは自信に繋がります。
ニキビのない肌のために、自分のために、少しずつできることを始めてみませんか。
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