乾燥肌に効果的な食べ物。スキンケアだけでなく身体の内側から保湿を!
夏はエアコンや日焼け、冬は空気の乾燥と、季節を問わず肌の乾燥には注意して過ごしている方は多いのではないでしょうか。
皆様はどのようなケアをされていますか?基礎化粧品やスチーマーなどお肌が乾燥しないよう外側からのケアも大事ですが、肌によい栄養を知り体の内側からケアすることも重要です。
一口に肌によい栄養と言っても、色々な役割があります。不足しているものを補うことで、乾燥肌が改善する場合もあります。
腸内環境を整えることが乾燥肌改善への近道
肌によい栄養や食品をご紹介する前に…おなかの調子はいかがでしょうか?実は肌と腸は密接に関係があります。肌のためによい食品を摂っても、栄養を吸収する腸の状態が良くないと効果が半減してしまいます。
肌が気になる上におなかの調子も優れない…と心当たりのある方は、まずは腸内環境を整えることから取り組んでみましょう。野菜やきのこなど食物繊維や、納豆やキムチなどの発酵食品を積極的に摂りましょう。
乾燥肌でお悩みの方に不足しがちな栄養素
お仕事やプライベートが充実するのはよい事ですが、忙しい毎日で食生活のバランスは崩れていませんか?
食品から摂った栄養は、生命を維持し体を動かすために必要な部分から使われてゆきます。そのため栄養が不足すると、生命の維持にあたって優先順位の低い肌まで栄養がいかなくなります。
以下の栄養素は健康な体にとって必要なものですが、潤いのある肌を作るためにも大事なものばかりです。
たんぱく質
たんぱく質が不足すると保水力が低下するため、肌の乾燥の原因になります。また、必要量のたんぱく質を摂ることで代謝が良くなり体内の血液が循環するので、肌の新陳代謝促進になります。
たんぱく質は肉や魚、大豆に多く含まれています。
ビタミン
肌のための必須栄養素であるビタミン類は抗酸化作用があります。乾燥だけではなくシミやシワ予防にもなるため、美肌にとって欠かせない栄養素です。
特に、肌の潤いを保ちコラーゲンの生成を助けるビタミンAと、ビタミンAに変換されるβカロチンは重要です。
ビタミンAはレバーや乳製品、βカロチンは緑黄色野菜に多く含まれています。βカロチンは油と一緒に摂取すると吸収率がよくなります。
セラミド
水分を保持する大事な栄養素。アトピーの治療や基礎化粧品などにも注目され研究が進んでいるので、美容に敏感な方は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
加齢や環境などで体内のセラミドが減少すると、乾燥の原因になるばかりではなく肌老化が進んでしまします。セラミドを含む食品を摂取することで、肌のキメを整えハリのある美肌へと導きます。ナイアシンという成分と一緒に摂るとさらに効果的。
セラミドはこんにゃくや牛乳、ナイアシンは肉や魚、レバーに多く含まれています。ナイアシンは熱に強く水溶性という特性を持ちます。意識してナイアシンを摂りたい時は、スープやシチューなど煮汁ごと一緒に食べられるものを選ぶとよいでしょう。
カルシウム
カルシウムは骨というイメージが強いのではないでしょうか。意外に思われるかもしれませんが、カルシウムは肌にも大事な栄養素。代謝を活発にして潤いを閉じ込める働きをします。
カルシウムは牛乳や乳製品、小魚や干しエビに多く含まれています。
亜鉛
肌の新陳代謝を活発にし、肌の再生を促します。コラーゲン生成にも必須なミネラル。肌だけではなく髪の毛や爪の健康にも大事な働きをするので、積極的に摂って体の隅々まで潤い美人を目指しましょう。
亜鉛は牡蠣や牛肉に多く含まれています。
乾燥肌の改善に効果的な食べ物・飲み物
上記では乾燥肌の改善に必要な栄養と大まかな食品をご紹介しましたが、ここではピンポイントで効果的な食べ物・飲み物とその理由を詳しくご紹介します。
納豆
たんぱく質でできているムチンという独特のネバネバ成分が、肌の保水力を高めてくれます。また、納豆に含まれているポリグルタミン酸という成分は、肌のバリア機能向上や血行促進に効果的。
しかも発酵食品なので毎日の腸内環境を整えてくれる、嬉しいことづくめの食品です。
アボカド
肌の乾燥は、水分が外に蒸発することで起こります。アボカドは皮脂に近いとされるオレイン酸という成分の油を含むため、乾燥予防になります。
たんぱく質の吸収を助けるビタミンB6や代謝を上げるビタミンEも豊富。肌の乾燥予防のために積極的に摂りたい食品のひとつです。
魚(特に青魚と鮭)
たんぱく質補給に欠かせない魚の中でも、特に青魚はカルシウムとビタミンB群、そして不飽和脂肪酸であるDHAやEPAが豊富。不飽和脂肪酸は血行促進を助ける効果が。
鮭は、ビタミンEの1000倍の抗酸化作用を持つと言われているアスタキサンチンという抗酸化物質が含まれているため、肌の老化を防ぎます。
こんにゃく
肌の保湿に欠かせないセラミドを含む食品は多数ありますが、中でも最も多く含むのがこんにゃく。こんにゃくに含まれるグルコシルセラミドのという成分は、細胞同士の隙間をくっつけて肌のバリア機能を高める働きを持つことが注目されています。
はちみつ
リップクリームやヘアケアでも注目されている保湿効果があるはちみつ。ビタミン類も豊富です。普段ヨーグルトや紅茶に砂糖を入れている方は、はちみつに変えてみては。
白湯・暖かい飲み物
根本的な水分不足を補うために、水分を意識的に摂ることも大事です。冷たい飲み物は胃腸に負担がかかり栄養の吸収を妨げるので、水分補給の際は暖かい飲み物がおすすめです。
また、暖かい飲み物を体内に入れることで代謝が上がり血行がよくなることで、肌の新陳代謝を促します。
野菜とはちみつを使ったスムージー
暑い日や運動後など、冷たいものが飲みたい時もありますよね。そんな時は、アボカドや緑黄色野菜とはちみつを使ったスムージーで栄養と水分を補給しましょう。食欲のない時にもおすすめです。
乾燥肌が気になる場合避けた方がよいもの
乾燥肌に効果的な食べ物・飲み物がこれだけあるということは、逆も然り。知らず知らずのうちにたくさん摂ってしまっていないか、乾燥肌が気になるけれど原因がわからないという方は普段口にしているものを振り返ってみましょう。
カフェイン
コーヒーなどカフェインを含むドリンクは、利尿作用があるためせっかく摂った水分が体外に排出されてしまいます。また、カフェインなどの刺激物の過剰摂取は胃腸に負担をかけるので、栄養吸収の妨げや肌荒れの原因にも。
デカフェやハーブティーなどカフェインレスのドリンクを上手に利用してみてくださいね。
アルコール
お酒を飲んだ後は喉が渇きますよね。これは、アルコールを分解するためには水分が必要だからです。飲み過ぎに注意することはもちろんのこと、お酒を飲んだ時はいつも以上に水分をしっかり摂りましょう。
油や糖
お菓子や揚げ物に含まれる油を摂りすぎると、皮脂の分泌のバランスが崩れ肌トラブルの原因になります。また、糖は甘いものだけではなく、パンやごはんなどの炭水化物や揚げ物の衣にも含まれています。
そして、糖が体内でエネルギーに変わる時にはビタミンが消費されます。つまり糖を摂りすぎると、肌のためにせっかく摂ったビタミンの吸収の妨げになってしまいます。外食やコンビニでの食事が多いという方は気を付けましょう。
体を冷やすもの
上記で暖かい飲み物が代謝を上げると説明しましたが、その逆で冷たいものは代謝が下がり血行が悪くなることで保湿・乾燥予防のための栄養が行き渡りにくくなります。
飲み物だけではなく、トマトやきゅうりなどの夏野菜や、パイナップルやバナナなど南国産の果物は体を冷やす作用があります。
日々の食生活やお付き合いの中で、これら全部を避けることは難しいかもしれません。ですが、意識して工夫することで改善に繋がります。
食事の際に暖かいスープやドリンクを添えたり、時にはサプリメントに頼るのもよいでしょう。前向きに取り組んでみてくださいね。
乾燥肌をケアすることでトータルの美肌に
ここまでご紹介してきたことはどれも乾燥肌に効果的なものですが、乾燥をケアすることによって肌のキメが整い再生能力が上がり、トータルの美肌に繋がります。
また、肌のターンオーバーは28日と言われているため、上記の食品を摂った結果を長い目で見ることが大切です。
ご紹介したものは決して手の届かないものや扱いが難しい食品ではないので、即日的な効果が出なくても諦めず中長期スパンで続けてみてください。
あなたもコメントをどうぞ!