青汁の効果は原料や製法、飲むタイミングでも違ってくる!
野菜不足がささやかれる世の中、手軽に栄養が摂れる事から人気を集めている青汁です。ですが、青汁には原料や製法、飲むタイミングによっても効果が異なる事をご存知ですか?
せっかく毎日飲むのであれば、ご自分の目的にあった青汁を選んでゆきたいものです。
青汁の主な効果を理解して、原料にも注目しながら、より効果のある青汁を選んで健康になってゆきましょう。
青汁の主な効果
青汁が飲まれたきっかけは、もともと戦後の食糧難からです。緑の葉をすり潰すことで栄養補給をしていたといいます。新鮮な緑の葉っぱには、タンパク質、ミネラル、ビタミンが豊富とされています。それだけ栄養価が高い青汁の主な効果を見てゆきましょう。
美容やアンチエイジングケアにおすすめ
青汁には美容に欠かせない、ビタミンC、β−カロテン、ビタミンEが豊富です。
・ビタミンCは、肌にハリや弾力を与えシワやたるみを改善してゆきエイジングケアをしてくれます。また、日焼けによるシミやくすみの改善をして美白効果もあるのです。
・β−カロテンは、ビタミンAを生成します。ビタミンAは、強い抗酸化作用を持っているので皮膚や粘膜を健康維持する働きがあるのです。
・ビタミンEにも抗酸化作用があるので、肌のハリを保ちエイジングケアに役立ちます。また、ビタミンEは血行をよくする働きがあるので、古い細胞から新しい細胞へ変わる新陳代謝を促してくれます。他にも肌のバリア機能をあげて、乾燥を防いでくれる働きもあります。
便秘解消でスッキリボディ
青汁には食物繊維が豊富なので、便秘を解消してスッキリとしたボディを目指すことができます。また、栄養素も高いのでダイエット対策にももってこいです。
野菜不足
野菜嫌いの子供や、たくさんの栄養が必要とされる妊婦さん。少量の食事になりがちな高齢者の方にも、青汁は飲むだけで1日に必要な栄養素が摂れるように手助けしてくれます。
免疫色アップ
青汁には食物繊維が多く含まれているので、便秘を改善しながら腸内環境を整える事で、免疫力もアップしてゆきます。病気になりにくく、病気に負けない体つくりをしてくれます。
青汁の3大原料を知ろう
青汁の3大原料となるのが、ケール・大麦若葉・明日葉です。それぞれの特徴や効果や味わいを理解して、よりご自分の目的にあった青汁を選んでゆきましょう。
ケール
ケールはキャベツの仲間で、「野菜のお王様」と言われるほどの栄養素が高いのです。具体的にはどのような効果が期待されるのでしょう。
●生活習慣病を防止
ケールの特徴としてまず抗酸化作用のあるルテインがあげられます。ルテインは活性酸素を抑制する働きがあり、生活習慣病やガンの予防にも効果があります。
●目にも優しい成分
ケールには、ビタミンAが豊富に含まれています。ビタミンAとルテインが、目の疲れや視力回復にも効果を発揮してくれます。パソコンやスマホなどの使用から、ブルーライトで目を酷使してる人にも効果があるとされています。
●便秘解消でダイエット効果も
ケール100gには、水溶性食物繊維が0.5g、不溶性食物繊維が3.2g含まれているため、便秘解消にもってこいなのです。
●良質な睡眠をサポート
ケールにはメラトニンという成分が含まれています。メラトニンは良質な眠りをえるホルモンの一種です。眠りの質は加齢と共に、ホルモンの分泌量の減少から低下してゆく傾向にあります。ケールを摂取する事で加齢に伴わず良質な眠りを導き、疲れをとって元気な体にする効果があります。
●骨粗しょう症対策と歯も丈夫に
緑黄色野菜の中でもケールは、カルシウムの量がトップクラスです。加齢により骨密度が減少する事を手助けし、骨を丈夫にしてゆきます。骨だけでなく、歯も丈夫にしてくれるので中高年だけでなく、子供にも必要とされています。
●貧血予防や胎児の成長に
ケールには葉酸も豊富に含まれているので、貧血予防に効果があります。体の細胞を作る時に必要な栄養素である葉酸は、胎児の成長にも欠かせないので妊婦さんにも必要な栄養素です。また、葉酸は胎児の神経管閉鎖障害を起こす確率を抑える効果もあります。
●味
ケールには、苦みと独特の青臭さがあるのが特徴です。
大麦若葉
大麦若葉はイネ科の植物で、20~30㎝に育った大麦の若い葉の部分を収穫してゆきます。大麦若葉は、ミネラルやビタミンはもちろん、その他の栄養素も豊富な万能野菜です。具体的にその効果を見てゆきましょう。
●生活習慣病の予防、健康維持
大麦若葉にはSOD酵素が含まれているので、生活習慣病である糖尿病や高血圧、動脈硬化を防いでくれます。
また、SOD酵素には細胞を一つ一つ正常な状態を維持する働きがあります。人間の体には約60兆個の細胞から出来ていて、その細胞を健康な状態にキープさせてくれる効果があるのです。
そして、細胞だけでなくDNAも活性酸素から守ってくれるので、老化現象や未然に病気を防ぐ効果もあるのです。
●歯や骨を丈夫にし、代謝もアップ
大麦若葉には、カルシウムが豊富なため歯や骨を丈夫にしてくれます。カルシウムは骨の代謝にも効果があります。
また、カルシウムには体の代謝を上げる効果もあるので、冷え性やむくみを改善します。そして血行をよくするので、肩こりや腰痛などの改善にも役立ちます。血液循環をよくして、細胞達が活動しやすい環境を作ってくれます。
更に、大麦若葉には亜鉛も大変多く含まれているために新陳代謝の低下も防いでくれます。亜鉛は筋肉を作るたんぱく質に効果を発揮してくれますし、糖質や脂質の代謝に働きかける効果もあるのです。
●貧血予防
大麦若葉には、鉄が大変多く含まれています。血の要素であるヘモグロビンをつくる鉄が多いため、貧血予防に効果が期待できます。
●疲労回復、免疫力アップ、美肌効果
大麦若葉には様々なビタミンが豊富に含まれています。
ビタミンB1が大変豊富なため、疲労回復に効果があり、疲れをためない体づくりに効果があります。
β−カロテンも豊富な事から、皮膚や粘膜を丈夫にして免疫力をアップさせます。免疫力が高まると、風邪をひきにくくなるだけでなく、疲労回復にも効果があります。病気を寄せ付けない元気な体となります。
そして、ビタミンCも豊富に含まれているため肌荒れを改善して美肌へと導いてくれます。ビタミンCは、コラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。ふっくらとしたハリのある肌にしてくれるので、アンチエイジング効果も期待できます。
●便秘解消
大麦若葉には、食物繊維が豊富である事も特徴です。ですから、便秘解消にも効果が期待され腸内環境が整う事から、免疫力のアップも期待できます。
●味
苦みや青臭さがほとんどなく、抹茶のような味わいで飲みやすいです。多少のカフェインが含まれているので、脳を興奮させる作用があります。妊娠中や授乳中の方は、摂取を控えた方がよいと言えます。
明日葉
夕方に葉を摘んでも、翌朝には葉が合えてくる事から「あしたば」と名付けられた由来です。栄養が豊富な事から「不老長寿の妙薬」とも言われていました。明日葉は江戸時代から薬草としても使われていた植物です。このような栄養価の高い明日葉の特徴を見てゆきましょう。
●発がん抑制、血圧抑制効果
明日葉には、活性酸素を抑制する作用や除去する作用があります。そのため、活性酸素で細胞が傷つく事を防ぎ、発がんを抑制してくれます。細胞は傷つくことでがん化のリスクを高めてゆくのです。細胞を傷つかないよう守り、発がんしないように働きかけているのです。
また、血管内の酸化脂質の形成作用も抑制してくれるので、酸化脂質の蓄積を防ぎます。悪玉コレステロールの影響等で血管壁に酸化脂肪がたまりやすくなるのですが、それを防いでくれる事で血圧抑制をしてくれるのです。
●高血圧の改善・予防
明日葉には多くのカリウムが含まれているので、高血圧の原因となるナトリウムを体の外に排出させる働きがあります。ナトリウムが蓄積されるという事は、塩分の過剰摂取になるので高血圧の原因となります。ナトリウムの排出を促し、高血圧の改善や予防をしてくれています。
●デトックスでダイエット効果
明日葉にも食物繊維が豊富な事から、便秘解消や腸内環境を整える効果が期待できます。
またカリウムも含んでいる事から、腸内に溜まった不要物だけでなく、余分な水分も排出してくれるのでむくみの改善や防止にも効果があります。
更にカルコンという成分も含まれいるで、体内の老廃物を排出し、内臓脂肪を減らす機能もあるので肥満を改善してくれます。
更にさらに、ビタミンB2も含まれている事から、脂肪を燃焼させ、新陳代謝をアップさせてくれています。
明日葉はまさにダイエットに最適なのです。ローカロリーであり、摂取すると満腹感を与えてくれます。そして便秘をも解消して、体の中から綺麗にして腸内環境を整えてくれます。体内の余分な水分も排出してくれるので、まさにデトックス効果が高いと言えます。
●利尿作用と血行促進
明日葉には、ルテオリンという成分も含まれています。この栄養素は利尿作用が高いので、むくみを解消してくれます。抗アレルギーの機能を持つフラボノイドでもあります。フラボノイドとは、ポリフェノールの一種で抗酸化作用があるので、免疫力をアップさせてくれます。
また、明日葉にはクマリンも含まれていて、こちらもポリフェノールの一種であり、抗酸化作用がります。
ルテオリンもクマリンも血行を促進させ、血液をサラサラにしてくれます。心臓病や脳梗塞などの病気の予防や、代謝をアップさせてもくれます。
●ストレス防止、更年期対策
ビタミンB6も含まれている事から、ホルモンバランスを整えたり、精神状態を整える効果もあります。ストレスによるイライラや更年期による心の不安定な状態を緩和する事もできます。
●味
口当たりがよく、苦みが少ないのでジュースのように美味しく飲めます。
青汁を飲むタイミング
青汁はお好きな時間に飲んでいただければ良いのですが、目的によってより効果的な飲むタイミングがあるので紹介いたします。
便秘改善が目的の場合
便秘改善を目的にするのであれば、朝食時か就寝前に青汁を飲むのがおすすめです。そのタイミングで青汁を飲むと、腸内環境が整いやすく排便を促しやすくなるからです。
人によっては就寝前に青汁を飲むと、腸の動きが活発になるため、うまく眠れない方もいらっしゃるようです。睡眠の妨げになってはいけないので、そんな時は朝食時に飲むようにしましょう。
ダイエットが目的の場合
ダイエットが目的であるならば、食前に青汁を飲むことをおすすめします。食事の前に飲むことで満腹感中枢を刺激し食べ過ぎを抑制してくれます。
また青汁には食物繊維が含まれているので、食前に飲むことで糖質や脂質の吸収を抑える事ができます。
青汁を飲む際も、ゆっくり噛むように飲むとより効果的です。
栄養バランスが目的の場合
野菜不足や食事の偏りから、栄養バランスが目的で飲む場合は朝に飲むことをおすすめします。
朝は体がエネルギー不足となり、水分と栄養を欲している状態です。その状態で青汁を飲む事で体への吸収が高くなり、血液循環も青汁によってよくなります。
脳も活性化するので、目覚めもスッキリし午前中の仕事や勉強の効率をアップさせてくれます。
青汁にアレンジを加えより効果的に
青汁に何かプラスしてより効果的に、より美味しく飲んでゆきましょう。
美容目的
より美容効果を期待するのであれば、牛乳ときな粉がおすすめです。
牛乳にはビタミンB6群が含まれていて、肌をきれいにする働きがあります。また、青汁にはタンパク質がほとんど含まれていないので摂取する事ができます。
同じくきな粉にもタンパク質が含まれていますし、女性に必要なイソフラボンや鉄分、食物繊維も摂取でき、より美しくなってゆきます。
老化防止
より老化防止をしたいのであれば、レモン汁を加えビタミンCをより多く摂取してゆきましょう。
抗酸化作用があるのでアンチエイジングに効果的です。青汁の苦みもレモンの酸味でさっぱりして飲みやすくなります。
便秘解消
もっと便秘解消をしたいのであれば、青汁にヨーグルトを加えるとよいでしょう。
善玉菌のエサとなるオリゴ糖や善玉菌を取ると相乗効果に繋がり頑固な便秘を解消してくれます。
青汁を選ぶポイントは安全性と栄養価
安全で栄養価が高く、ご自分の目的にあった青汁を選んでゆきましょう。
栄養価をチェック
青汁の三大原料は、ケール・大麦若葉・明日葉です。上記に上げた原料の特徴を見比べて、ご自分に適したものを選んでゆきましょう。一杯分の配分量にも注意して、栄養価が高い物を選んでゆきましょう。
砂糖、合成添加物の配合をチェック
青汁の苦みや青臭さを軽減させるために、砂糖や合成添加物の配合がされている場合があります。一杯分にどれだけの割合で入ってかチェックし、把握する事も大切です。
飲みやすさが重要視され、たくさんのフルーツが配合されていると糖分が多くなっていたり、肝心の青汁本来の栄養素が減らされてしまっている事もあります。
製造方法をチェック
食材に含まれるビタミンやミネラル、酵素を生のまま摂り入れる事が重要です。原料の栄養素を壊さない製造方法が重要となります。
ですが、保存や安全面の為に洗浄や殺菌処理といった最低限の方法は必要です。
青汁は熱を加えないフリーズドライ製法が良いとされています。その理由として、栄養を壊さず、かつ安全であるとされているからです。
産地や栽培方法をチェック
青汁の原料となる食材の産地や栽培方法が明確な物を選んだ方が、体に安全で安心して飲む事ができます。原料の産地も国産で無農薬で栽培されたものが望ましいでしょう。
青汁を毎日飲んで健康な毎日
青汁を毎日のみ続ける事で、栄養不足を補い健康維持のサポートをしてくれるので、いつまでも元気に過ごせます。血液循環もよくなる事から、肌にも髪にも栄養が届きやすく、年齢に関係なくハリと艶を与えてくれるので見た目も美しくいられるでしょう。
腸内環境も整えてくれるので、便秘知らずのスリムな体型も維持できます。腸がきれいになる事で体も心も軽くなるので、ストレスも感じにくく毎日快適に過ごせます。
手軽に始められる青汁で、毎日を楽しく快適に過ごしてゆきましょう。
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