無添加シャンプーの選び方。無添加に惑わされず、洗浄成分で選ぼう
添加物というとアレルギーやガンの原因になったり、健康にはよくないイメージがあります。そのため、美容や健康に気を使う人のなかにはシャンプーも「無添加」と表示されているものを選んでいるという人もいるでしょう。
無添加シャンプーなら、添加物が使われていないから安心。フケやかゆみといった頭皮トラブルも起こさないイメージがありますが、本当に安全なのでしょうか?
地肌や髪の毛にやさしいシャンプーが使いたい人に、添加物の役割と無添加シャンプーの選び方を説明します。
無添加シャンプーとは?
「無香料」「無着色」「防腐剤フリー」「アルコールフリー」と表示されているシャンプーを見たことがあると思います。
このような表示を見ると、無添加と思ったり、髪の毛にやさしそうなイメージがしますよね。
無添加シャンプーとは、無香料、無着色ということもあるのですが、旧表示指定成分という、厚生労働省が1980年にアレルギーを起こす可能性がある成分として表示を義務付けた103種類の添加物が使われていないシャンプーのことをいいます。
シャンプーに使われているもので、旧表示指定成分といわれているものは主に石油から作られた合成添加物になります。
- 安息香酸
- パラベン
- エタノール
- ラウリル硫酸
- PG
ここで挙げた添加物は一部になりますが、香料の他に、防腐剤や界面活性剤、保湿成分もありますよ。
添加物の役割とは?
シャンプーの場合は、香りや泡立ちをよくし、雑菌の侵入を防ぐという役割があります。
添加物には、開封してから最後の一滴まで、変わらずに使えるという安定性もあるでしょう。
無添加だと早く使い切らなければ腐敗してしまう可能性もあり、使用状況によってはむしろ危険ということもありますよ。
無添加シャンプーに使われている添加物とは?
無添加シャンプーは、完全無添加と思っている人も多いでしょう。
シャンプーにおける添加物は前述したように、旧表示指定成分が使われていないものになります。
旧表示指定成分以外であれば、石油系の合成添加物も植物や動物由来の天然添加物も使えるので、完全無添加というわけではありません。
無添加シャンプーでよく使われている添加物が「界面活性剤」と「香料」です。
界面活性剤は、洗浄成分として使われており、シャンプーの泡立ちや汚れを落とすのに欠かせません。
香料に関しては、無添加シャンプーの場合、天然由来成分が配合されていることも多く、植物由来のエッセンシャルオイルが使われることもありますよ。
また、保湿成分として旧表示指定成分のPGの代わりにDPGが配合されている無添加シャンプーもあります。
無添加シャンプーは洗浄成分で選ぶ
シャンプーというと香りや仕上がりを優先してしまいがちですが、無添加シャンプーを選ぶときは、汚れを落とす洗浄成分が重要です。
しっかり汚れを落とすタイプか、刺激が少ないタイプかで選びましょう。
洗浄力で選ぶなら石鹸シャンプー
無添加シャンプーの代表といえば、石鹸シャンプーですよね。
石鹸シャンプーは、界面活性剤は使わずに石鹸素地やカリ石ケン素地、純石鹸成分を配合して作られたシャンプーです。
皮脂や汚れをしっかり落とすので、脂性肌や頭皮がベタつきやすい人に向いています。
配合成分が水とカリ石ケン素地のみというのも多く、無添加にこだわる人やシンプル処方が好きな人におすすめです。
刺激が弱いシャンプーを使いたいならアミノ酸シャンプー
髪にやさしいシャンプーが使いたい人に人気のアミノ酸シャンプー。
人気の理由は、乾燥肌や敏感肌の人にも使いやすいことでしょう。
アミノ酸シャンプーは石鹸シャンプーに比べると皮脂を取り過ぎないので、乾性フケやかゆみといった頭皮トラブルを抱えているひとにもおすすめです。
「無添加」に惑わされないようにしよう!
無添加と表示されていれば、なんだかよさそうな感じもしますが、完全無添加のシャンプーはなかなかありませんし、無添加だから安全というわけでもありません。
無添加のイメージで選ぶのではなく、使われている成分を確認して、頭皮の状態や髪質に合うものを選んでください。
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