ピーリングで綺麗な肌へ!自宅でできる方法と皮膚科のケミカルピーリング
洗顔やクレンジングとは別に、肌の汚れをケアするアイテムとしてピーリング化粧品がありますよね。
1番有名なジェルタイプをはじめ、ふき取りタイプや石鹸など様々なタイプがあります。ニキビでお悩みの方や、肌のごわつきが気になった時に使用されたことのある方も多いかと思います。使用した後のツルツル感が気持ちいですよね。
一方でピーリングって本当に効果があるのか、肌への刺激はどうなのか…と疑問に思うこともありませんか?
今回はそんな疑問を解決すべく、ピーリングについて効果や事実をまとめてみました!
ピーリングとは蓄積された古い角質を取り除く角質ケアのこと
そもそもピーリングとはターンオーバーで剥がれ落ちなかった古い角質を取り除くことです。こうすることで、肌の新陳代謝を促進させ、綺麗な肌へと導きます。
自宅で市販のピーリングジェルなどのアイテムを使って手軽に行う場合も、皮膚科で行うケミカルピーリングの場合も目的や意味は同じです。
ピーリングの目的はターンオーバーを正常化させること
先程、ピーリングによって古い角質を取り除くことで肌の新陳代謝を促進させ、綺麗な肌へと導くと述べましたが、つまりこれは「ターンオーバーを正常化させる」ということです。
ターンオーバーが乱れた結果、古い角質が肌に残り続け、いつまでも肌が綺麗に生まれ変わることが出来ず、肌トラブルを引き起こしてしまうのです。
この肌の上に残ってしまった古い角質を取り除くことがピーリングの役割であり、その結果ターンオバーが正常に行われるようにするのが目的です。
決してピーリングでターンオバーを早めるわけではありません。
ピーリングによって肌トラブルは改善される
ピーリングによって改善されることや期待される効果は以下の通りです。
- 肌のざらつき、ごわつき、くすみの改善
- ニキビ予防…※
- 化粧水や美容液などの浸透が良くする
- 定期的に続けることで肌にハリがでるため、小じわのの改善に繋がる
※既にできているニキビを直接的に治療するというよりは、ターンオーバーを正常化させることで、できてしまっているニキビの治りを良くすること、そして今後ニキビができないような肌作りに繋げることができます。
ピーリング作用のある成分はAHAとBHA
ピーリングに使われている成分(薬剤)は大きく分けて2つ種類があります。
- AHA(グリコール酸、乳酸、リンゴ酸など)
- BHA(サリチル酸など)
フルーツ酸と呼ばれることもあります。角質同士の接着を弱めることで古い角質を取り除く働きをします。また、肌の新陳代謝を上げ、メラニンの排出や、コラーゲンの生成を促す力もあります。
皮脂に近い性質を持ち、毛穴への浸透が良いのが特徴です。角栓を溶かす力が強いので、ニキビや毛穴の肌トラブルの改善に向いています。AHAに比べ刺激が強いです。
自宅で行うセルフピーリングの効果は非常に穏やか
市販で手に入るピーリング化粧品は、皮膚科で使われる薬剤のように濃度が高いわけではありません。そのため効果としては非常に穏やかです。
ここからは、市販されているピーリング化粧品の種類とその違いや特徴についてお話していきます。
ピーリングジェルを使ったときに出てくる白いポロポロの正体は「カルボマー」
セルフピーリングで一番ポピュラーなものといえば、ピーリングジェルではないでしょうか?ピーリングジェルを使ってお肌をマッサージしてみると白いポロポロが出て来ますよね。
「白いポロポロ=古い角質・角栓」だと思いたいところですが…実はそうではありません。あの白いポロポロの正体はピーリングジェルに含まれる「カルボマー」という合成ポリマーなのです。
つまりあのポロポロは、お肌の角栓や汚れとは全く別物なのです。
ただし、少々の汚れはこのカルボマーの塊にくっついて取れている可能性はありますので、全く汚れが取れていないというわけでもありません。
使用後のつるつる感は界面活性剤によるトリートメント効果
ポロポロが出てきた後に洗い流すと肌がつるつるとして、いかにも「ピーリングされた」「汚れがスッキリ落ちた」という感覚になりますが、あのつるつるとした感触は、汚れや角質が落ちたサインではありません。
あれは、ピーリングジェルに含まれる界面活性剤によるトリートメント効果によるものです。
また油と水分を混ぜること・乳化剤・洗浄剤が界面活性剤の役割でもありますが、界面活性剤は種類が非常に多くそれにより、得意とする役割や効果なども違ってきます。
セルフピーリングのもう一つの代表アイテム「ピーリング石鹸」
洗顔料と同じような見た目の物で「ピーリング石鹸」というものがあります。
ピーリングジェルよりもピーリング作用は低いので、毎日使用できるものもあります。ただしそうではない物もありますので、使用されるアイテムの説明の指示に従ってお使いください。
ピーリング石鹸はマッサージするのではなく放置する
ピーリング石鹸は、肌に乗せたら2~3分放置して洗い流すのが一般的です。
普通の洗顔はすぐ洗い流しますが、ピーリング石鹸の場合、この放置時間でピーリングされるので、すぐに洗い流すと効果が出ません。
肌が弱い人は酵素洗顔の方がおすすめ
ピーリング石鹸と似た働きをする洗顔料に「酵素洗顔」というのがあります。パウダータイプになって売られているのをよく見かけますよね。
酵素の方が効果としては穏やかですが、肌が弱い人はピーリングよりも、こちらの方がおすすめです。
ゴマージュやスクラブは物理的な力で古い角質をオフする
ジェルや石鹸に「ゴマージュ」や「スクラブ配合」と記載されている物もよく見かけますよね。こういったアイテムの中にはツブツブが入っていますがこのツブツブを肌の上で転がすことで古い角質をオフしているのです。
つまり、AHAやBHA・酵素とは違って物理的な力によって角質を剥がしていることになります。力を入れて使ってしまうと肌を傷付けてしまいますから注意が必要です。
セルフピーリングにはAHA配合のアイテムを選ぶ
ピーリングジェルでも、ピーリング石鹸でもピーリング化粧品を使うときはAHAが配合されているものを選びましょう。
BHAは、お肌に刺激が強く市販されている化粧品には0.2%までと配合される量が決まっています。これだけではほとんど効果がありませんので、意味がないのです。
皮膚科によるピーリングが確実に効果的
皮膚科で行うピーリングは「ケミカルピーリング」と呼ばれ、薬剤を肌に塗って古い角質を剥がすという仕組みです。また、レーザーピーリングなど、専門的な機械を使う治療もあります。
医師によるカウンセリングを受け、それを元に、使われる薬剤の量・塗布時間などを決めて個人に合った治療が行われるので安全で効果的です。
使われる薬剤はやはり、AHAや、BHAですが、市販の物よりも濃度が高くなっています。
特にTゾーンなどのニキビの改善にはケミカルピーリングを!
皮脂が多い箇所にできたニキビの改善のためにピーリングを行いたい場合はセルフピーリングよりもケミカルピーリングの方をおすすめします。
1回の施術で改善するというよりも、何度か通院が必要である
効果が高いと言っても、1度の施術で完了するわけではないので、何度かの通院は必要です。回数は個人によりますが、だいたい10回前後が目安です。
濃度が高い分、刺激も強いので回数を重ねて確実に治療します。
施術する前も後もメイクは可能!
全ての病院がそうとは言い切れないのですが、メイクをした状態で病院に行き、施術前にメイクを病院で落とし、施術後にはメイクをして帰れます。施術前や後に用事があってもいこれなら安心ですね。
副作用や失敗が全くないとは言えない
治療中・治療後に痒みやピリピリ感が続いたり、火傷のような跡が出来てしまうとういうことが人によってはあるようです。
ピーリングは肌の状態を改善するものとは言っても、薬剤自体が肌に良いものというわけではないので、肌が薬剤の刺激に耐えられなかった場合、こういった症状が出ます。
もちろん、少しでも「大丈夫かな?」「心配だな」と思う副作用や症状が出た場合は医師に必ずご相談ください。
ピーリングで確実な効果をもとめるならば皮膚科へ
市場には様々なピーリング化粧品が出回っていますが、実はそれほど効果がない物も多く存在します。
「角質がポロポロ取れる」「洗い流すとツルツルの卵肌に」なんていうのも、実際は配合されている成分によるものですし、皮膚科でさえ通院が必要なのに、セルフピーリングのたった一度のケアでお肌が生まれ変わるはずはありませんよね。
「ニキビを確実に直したい」、「シミ、小じわをきちんと改善して綺麗な肌を作りたい」という場合は、皮膚科に相談してみるのが安全且つ効果的です。
とは言え、特別目に見えて肌のトラブルがあるわけではないけど、「肌のごわつきが気になる」、「化粧水の浸透が悪い気がする…」というときもあると思います。そういう場合は、AHA配合のピーリングアイテムを週に1度程度で使い続けてみるか、ピーリングよりも刺激の低い酵素洗顔などを使ってみるのも一つの手段です。
皮膚科でのピーリングはコストや通院の手間もかかりますのでそういった点も踏まえて自分に合った角質ケアで綺麗なお肌を目指しましょう!
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