頭皮が臭い!気になるにおいの原因と対策チェックしよう
頭皮が臭うと、人と接するのが億劫になるなどの問題も起こってきます。特に、女性にとって臭いはとても気になることなので、気になって仕方ないという悩みも聞かれます。
では、何らかの臭い対策をすればいいのではないかと思われますが、頭皮の臭いの原因は複数考えられるので、原因に合っていなければせっかく対策をしても効果が得られない可能性もあります。
そこで、頭皮の臭いの原因として考えられることと、その原因に対する対策法をまとめてご紹介します。1つの方法を試して効果が無かった場合は、違う原因かもしれないと考えて別の方法を試すなどして、貴女に合った対策法を見つける手助けにしてみてくださいね。
頭皮の臭いの原因になりやすいフケと皮脂!自宅でできる対策法とは
頭皮の臭いの原因としてよく聞かれるのが、フケと皮脂です。
では、なぜこれらが臭いの原因になるのか、対策はどうすればいいのか、詳しく見ていきましょう。
フケが細菌の餌になることで臭いが出ます!
フケは、角質が剥がれてできるものです。そのため、タンパク質が多く含まれていて、雑菌にとってちょうどいい餌になっています。すると、頭皮で雑菌が繁殖し、臭いを発生させます。
また、細菌だけではなくカビが繁殖することもあり、それも臭いの原因です。
皮脂が酸化すると臭いの元に!汗と混ざることで臭いが強まることも
頭皮は、皮脂や汗が多く分泌される場所です。皮脂は、古くなることで酸化して臭いの元となります。
皮脂が酸化されやすくなるのには、以下のような理由があります。
- 皮脂が過剰分泌される
- 皮脂が髪の毛にこびりつく
- 紫外線を浴びる
皮脂の過剰分泌や皮脂が髪の毛にこびりつくのにはシャンプーが関係していて、洗い過ぎたり洗い足りなかったりするとこのようなことが起こります。
紫外線も、皮脂を酸化させる原因です。
実は、皮脂のこびりつきや紫外線は、薄毛を招く原因とも言われています。
これは、女性としては気になるところですよね。臭い対策と共に薄毛対策にもなりますので、ここからはどのようにシャンプーをすればいいのか、詳しく見ていきたいと思います。
自宅でできる対策法!シャンプーの仕方を見直そう
先ほども少しお話したように、シャンプーの際に頭皮と傷つけたり洗い過ぎたりすると頭皮を守ろうと皮脂が過剰分泌される原因になりますし、洗い足りないと皮脂を綺麗に落とすことができず髪の毛にこびりついて出口を塞ぎ、さらに皮脂がたまって臭いを強くする原因となります。
そこで、美容外科形成外科川崎中央クリニックが勧めているように、以下のような手順でシャンプーをするようにしましょう。
- お風呂に入る前にブラッシングする
- シャンプー前に髪をぬるま湯で洗っておく
- シャンプーをつけ爪を立てないように気をつけながら指の腹で頭皮を洗う
- すすぎはしっかりする
- 入浴後髪をきれいに乾かす
お風呂に入る前にブラッシングをすると、それだけで髪についている汚れをある程度落とせます。その上で先にぬるま湯で髪を洗っておくと、さらに汚れが落ちます。そうなると、シャンプーをたくさん使わなくていいので、頭皮に刺激を与えなくて済みます。
頭皮に爪を立てると頭皮が傷ついたり刺激されたりしますので、マッサージをする感じで頭皮を洗いましょう。ゴシゴシと洗いすぎると、必要な角質や皮脂までが洗い流され、頭皮が乾燥してしまいます。すると、頭皮を乾燥から守ろうと皮脂が過剰に分泌された結果、臭いの元となるのです。
すすぎをしっかりしないと、皮脂や残ったシャンプーの成分が毛穴に詰まってしまいます。すると、細菌が繁殖しやすい環境ができるため、すすぎはしっかりするようにしましょう。
濡れたままの髪の毛は、雑菌が繁殖しやすい環境になっています。そのため、きちんと乾かすことも大切です。髪の毛を乾かすのではなく、頭皮まで乾かすイメージで乾かすようにしてみましょう。
シャンプー選びの参考にしたい!細菌を抑える成分
使うシャンプーを細菌を抑える成分が配合されているものにすることでも、細菌の繁殖が抑えられ臭いを軽減することができます。
様々な臭いの悩みに詳しい五味クリニックは、以下の成分を細菌を抑える成分として紹介しています。
- ミコナゾールナイトレイト
- ジンクピリチオン
これらの成分が配合されているシャンプーを探して、使ってみてもいいですね。
生活習慣の改善も役立ちます!
以下のように、生活習慣を改善することも頭皮の臭いを軽減させるのに役立ちます。
お勧めの行動 | 理由 |
---|---|
ビタミンB群を多く摂取する | ビタミンB群が皮脂量を減らしてくれるから |
脂肪分が多い食べものを食べ過ぎない | 脂肪分の多い食べ物は皮脂の過剰分泌を招くから |
適度に運動する | 汗をかくと老廃物が排出されやすくなるから |
ストレスは避ける | ストレスがかかるとフケが出やすくなるから |
運動をする時間が取れない人は、半身浴もお勧めです。
実は加齢臭が原因のことも!その場合は加齢臭の原因物質対策が重要!
加齢臭と言われると男性のイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、女性からも加齢臭はします。
加齢臭はノネナールと呼ばれる特定の物質が原因で臭いが出るため、通常の臭い対策では効果が出にくいことがあります。
そのため、加齢臭であればそれ専用の対策が必要になるんですね。ちなみに、ノネナールは大手化粧品メーカー資生堂が発見した物質で、加齢臭と命名したのも資生堂です。
では、加齢臭が原因で頭皮が臭う場合について、詳しく確認しましょう。
加齢臭は独特の臭いがする!特徴をチェックしよう
ノネナールが原因で出る加齢臭は、以下のような臭いに例えられる独特の臭いがします。
- 古い化粧品
- チーズ
- 古本
- 脂
何となくイメージできそうですね。
加齢臭にも皮脂が関わっているので、皮脂が多く分泌される所から臭いが出ることが多く、頭皮からも加齢臭がしやすいと言えます。
ノネナールは、加齢に伴って脂肪が酸化しやすくなることで発生する物質で、女性ホルモンの分泌量が減ると臭いが強くなることが知られています。
加齢臭対策の基本もまずはしっかり洗うことから!
加齢臭の元も皮脂なので、やはりシャンプーできちんと頭皮を洗うことが大切です。
先ほどご紹介したシャンプーの仕方を試すのと共に、以下のようなことも加齢臭を軽減するのに役立ちます。
お勧めの行動 | 理由 |
---|---|
ビタミンC・Eを多く摂取する | ビタミンC・Eが抗酸化作用を持っているから |
ローズを活用する | ローズには女性ホルモンを整える作用があるから |
シャワーで済ませず入浴する | 汗をかくと毛穴の古い皮脂が排出されやすくなるから |
ローズを活用するというのは意外かもしれませんが、こちらも美容外科形成外科川崎中央クリニックが勧めている方法です。ローズヒップティを飲んだり、アロマとして利用したりなどの方法で役立てられると言います。
良い香りを用いて臭い対策ができるとなると、これは女性としては試してみたいところですね。
加齢臭を消臭する効果を持つ成分もあります
加齢臭の元はノネナールという物質なので、その物質を消臭することができれば加齢臭が原因の頭皮の臭いを軽減することができます。
加齢臭を消臭できる成分としては、以下のようなものがあります。
- 柿渋エキス
- 茶エキス
- ミョウバン
これらの成分が配合された加齢臭対策用の市販のシャンプーがありますので、それを活用してもいいですね。
皮膚科での治療が必要!皮膚炎が原因の頭皮の臭い
頭皮の臭いには、脂漏性皮膚炎と呼ばれる皮膚炎が関係していることもあります。この場合は自宅での対処は難しいため、皮膚科にかかる必要があります。
では、どのような症状なのか、見ていきましょう。
大きいフケやフケの量の増加が特徴!脂漏性皮膚炎の症状
脂漏性皮膚炎になると、頭皮に以下のような症状が出ます。
- 頭皮に大きいフケがこびりつく
- フケの量が増える
- 頭皮が赤くなる
かゆみはあまりありませんが、症状が進むとかゆくなることもあります。
実は詳細が判明していない!脂漏性皮膚炎の原因として考えられること
実は、脂漏性皮膚炎の原因はまだ詳細がわかっていないのが現状です。
さぎのみや皮膚科クリニックは、現段階では以下のような要因が関係しているのではないかと考えられていると説明しています。
- 遺伝
- ストレス
- 環境
- 真菌(マラセチア菌)
そういった意味でも、皮脂量を適切に保つことは大切だと言えますね。
自分での対策は難しい!脂漏性皮膚炎の場合は皮膚科を受診しよう
脂漏性皮膚炎にはマラセチア菌が関係しているため、自分での対策は難しいと言えます。そのため、脂漏性皮膚炎が疑われる場合は皮膚科を受診しましょう。
治療法としては、以下のようなものが考えられます。
- ステロイド外用薬の使用
- 抗真菌外用剤の使用
- ビタミン剤の内服(B2・B6)
ステロイド外用薬を使用すると治療効果が高く短期間で症状の改善が可能なのですが、マラセチア菌が真菌であることから、抗真菌外用剤の使用が選択されることもあります。
この場合は症状が重いと効果があまりない、症状が改善されるまでに時間が必要などのデメリットはありますが、副作用などを考慮して抗真菌外用剤を使用することもあるとのことです。
ビタミンB2やB6には皮脂量を減らす効果があるため、ビタミン剤を内服することもあります。
治療後の再発予防には生活習慣の見直しが効果的!
脂漏性皮膚炎は慢性化しやすい病気なので、一度治療を受けてもまた再発する可能性も十分にあります。
そのため、治療をした後には再発を予防することを目的として生活習慣を見直してみましょう。
- 毎日髪を洗う
- 抗真菌剤配合のシャンプーを使う
- ビタミンB群が多く含まれた食べ物を食べる
- 脂肪分や糖分は摂り過ぎない
- コーヒーやアルコールは控える
- 香辛料を摂り過ぎない
- ストレスを避ける
- 過労を避ける
- 睡眠不足を避ける
さぎのみや皮膚科クリニックによると、持田製薬のコラージュフルフルというシリーズが抗真菌剤配合でお勧めだそうです。
ビタミンB群は、以下のような食品に多く含まれています。
- レバー
- 卵
- 牛乳
- しじみ
- キャベツ
- トマト
- ホウレンソウ
- しいたけ
脂肪分やアルコールなど、ここでご紹介した摂り過ぎてはいけないものは、皮膚に刺激を与えたり皮脂量を増やしたりする性質を持っています。
女性の長い髪は臭いを集め拡散させる!髪に対する対策が有効なことも
ここまで、頭皮が臭う原因として考えられることを見てきましたが、五味クリニックによると、髪の毛は頭皮の様々な臭いを集め、拡散させる性質を持っていると言います。
では、そう言える理由と、効果的な対策法を見ていきましょう。
髪の毛は頭皮の臭いも外部の臭いも吸いつけます
角質であるキューティクルでできた髪の毛は、そのものが臭いの元になることはありません。ですが、頭皮の臭いや、例えばタバコ臭などの外部でする臭いを吸着する性質を持っています。そして、その臭いが髪の毛で濃縮され、外部に向かって拡散されます。
そこで、髪の毛が臭いを拡散させないようにする対策が、頭皮の臭いを感じさせないための対策として有効になる場合があると言えるのです。
対策のポイントはイオン!
五味クリニックでは、高濃度の天然ミネラルイオン水を使って髪の毛の臭いを取る実験をしたところ、以下のようにかなりの消臭効果が得られることを確認したそうです。
- 1時間でアンモニアが100%減少
- トリメチルアミンに対する消臭効果も確認
比較のためにイオン水を使わないものを用意したところ、アンモニアは1時間で77%の減少率だったそうなので、イオン水に効果があることがわかります。トリメチルアミンとは、魚が腐ったような感じの臭いなのですが、こちらも無臭までは行かなくてもあまり感じなくなったそうです。
高濃度のミネラルイオン水を手に入れることは難しいかもしれませんが、スーパーやコンビニなどで売られているミネラルウォーターで対策ができるそうですので、五味クリニックが提案している以下の方法でミネラルウォーターを用いた消臭剤を作って、ぜひ利用してみましょう。
- 硬水のミネラルウォーターを購入する
- ミネラルウォーターを動かさないように1日から2日置いたままにする
- 上半分の水を捨て、残りをスプレーボトルに入れる
- よく混ぜてから髪の毛にスプレーする
購入する際に、ミネラルが下に白く沈澱している商品を選ぶと効果的だということです。これなら、置いておくだけなので手軽に作れますね。
頭皮の臭いは原因に合わせた対策が必要!効果が出る方法を探そう
頭皮が臭う原因としては、大きく分けるとフケや皮脂といった日常生活を送る上でどうしても出てしまうもの・加齢臭・皮膚炎が考えられます。
それによって日常生活を改善する方法が向いていたり、加齢臭であればノネナールを消臭することが大切であったりなど、対策法が違います。皮膚炎なら、皮膚科を受診する必要もありますので、原因に合った対策法をしないと臭いを取ることができないということなんですね。
そのため、1つの方法を試してもなかなか臭いが軽減されない場合、別の理由を疑って対策を変えることで貴女に合った対策法が見つかることもあります。いくつか試してみて、貴女に合った方法を見つけたいものですね!
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