お肌のたるみはなぜ起きる?原因をチェックしセルフケア法を知ろう
お肌のたるみは、老けた印象を与えるなどの理由で女性にとって深刻な悩みであるうえに、それが顔であれば隠すことも難しいため、余計に気になってしまうという問題があります。では、なぜお肌はたるんでしまうのでしょうか。
お肌のたるみの原因には、主に3種類あると言われています。そのため、たるみはとても起こりやすく、だからこそ多くの人が悩まされているわけですね。
ですが、日々の生活の中でちょっと意識する、簡単な対策をするといったことでたるみが改善できる可能性もあるため、ぜひ試してみたいところです。
そこで今回はお肌のたるみの原因をチェックし、それを元にセルフケアの方法も合わせて確認しましょう。
お肌のたるみの原因は3つ!皮膚だけではなく脂肪なども関係します
お肌がたるむ原因がわかっていれば、それに対する対策がしやすくなります。そこで、まずはお肌のたるみの原因について詳しく確認しましょう。
コラーゲンやエラスチンの減少などが関係!皮膚が原因のたるみ
お肌がたるむと言えば、多くの方が最初に思い浮かべるのが皮膚そのものが原因でお肌がたるむ場合かもしれませんね。
皮膚がたるむ理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- コラーゲン・エラスチンの減少
- 骨密度の減少
お肌の内側にある真皮層と言われる場所では、コラーゲンやエラスチンといったお肌に弾力やハリを持たせ表皮を支える役割をする成分が作られています。ですが、これらが以下のような理由で減って来ると、真皮層の上にある表皮を支えることができません。
- 加齢
- 紫外線によるダメージ
表皮はお肌の表面にあるものですので、表皮が支えきれないとお肌の表面の弾力やハリもなくなり、お肌がたるんでしまうわけです。
それから、骨密度とお肌のたるみに関係があるというのは、意外かもしれませんね。加齢などの影響で骨密度が低下すると、骨の体積が減って骨が小さくなってしまいます。すると、その上に乗っている皮膚が余ることになるわけです。
女性は、閉経によって女性ホルモンの分泌量が減るなどの理由で骨密度が低下しやすいため、たるみも起きやすいんですね。
お肌は筋肉にも支えられている!筋力の低下もお肌のたるみの原因に
表皮は真皮層によって支えられていますが、お肌全体はその土台となる筋肉にも支えられています。
そのため、顔の筋肉が衰えてしまうと、お肌を支えきれなくなることでたるみが起きてしまいます。
顔の筋肉が衰える理由としては、以下のようなことが挙げられます。
- 加齢
- 表情筋を使うことが少ない
- 姿勢の悪さ
普段からあまり表情を変えることが無かったり、柔らかい食べ物を好んだりする人は、表情筋があまり使われないことから筋力が落ちやすく、たるみを招きやすいと言います。
それから、猫背であったり俯いていることが多かったりなど姿勢が悪いと、筋肉が下向きに引っ張られることでお肌のたるみが起こります。
スマホが普及してきている中で、気づけば俯いた状態を長く続けていた…と言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、近年では加齢の影響をまだ受けない若い人にも顔のたるみが起きやすくなっていると言います。
繊維がたるんだりむくんだり!脂肪が関係するお肌のたるみ
お肌がたるむのには、以下のような形で脂肪が関係していることもあります。
関係している部分 | 関係のしかた |
---|---|
脂肪全体 | 脂肪が増えると重力の影響を受けやすくなる 脂肪が減ると皮膚が余る |
脂肪とお肌を繋ぐ繊維 | 伸びることでお肌もたるむ |
脂肪を包むネット | 伸びることでお肌もたるむ |
脂肪の層 | 水分が入ってむくむと重くなる 重力の影響を受けやすくなる |
脂肪は、増えすぎると重力に引っ張られやすくなりますし、減り過ぎると皮膚が余ってお肌のたるみの原因になります。脂肪が増える理由としては、以下のものが考えられます。
- 食べ過ぎ
- 筋肉の低下
- 加齢による新陳代謝の低下
筋力が低下すると筋肉組織が減りますので、筋肉の代わりにその部分に脂肪がつきやすい状態になります。加齢によって新陳代謝が低下すると脂肪が増えますが、逆に加齢によって皮下脂肪の量が減少してしまう場合もあります。この場合は、皮膚が余ることでたるみが起きやすくなるんですね。
脂肪はネットのようなものに包まれて支えられ、繊維によってお肌に繋がっています。ですが、これらは脂肪そのものの重さや加齢によって伸びてしまうので、脂肪を支えきれなくなり脂肪が流れ、それに従ってお肌もたるみます。
それから、脂肪の層やその周りに水分が入りこんで脂肪がむくむこともあるのですが、脂肪に水分が入ると重くなるので、余計に重力の影響を受けやすくなってお肌がたるむわけです。
スキンケアで有効成分を補おう!皮膚が原因のたるみに対する対策
皮膚が原因でお肌がたるむ場合は、スキンケアによって有効成分を補うことでお肌にハリや弾力を持たせる対策が有効です。
では、どのような成分がお勧めなのか、見ていきましょう。
お肌にハリを出すお勧め成分
イデリアスキンクリニック代官山は、お肌にハリを出してたるみを改善してくれるお勧めの成分として、以下のものを紹介しています。
お勧めの成分 | お勧めの理由 |
---|---|
ビタミンC誘導体 | お肌にハリを持たせる効果が高い 皮膚に浸透するとビタミンCに変わる |
レチノール | ビタミンAのひとつ コラーゲン・エラスチンの生成を促進 お肌の弾力やハリを高める |
セラミド | お肌にハリを持たせる効果が高い バリア機能を高める効果も持つ |
これらの成分が配合された化粧品を使うことでお肌にハリや弾力を持たせるのと共に、クレンジングや洗顔の際に強すぎる洗浄料を使用したりお肌を摩擦したりしてせっかくの効果を失わせないように注意することも大切です。
化粧品のつけ方にも注意しよう!お肌をたるませない方法とは
化粧品をつける時、成分をお肌に浸透させようとハンドプレスしている方もいらっしゃるかと思います。
化粧品のつけ方にも気をつけて、たるみを改善したいところですね。
紫外線対策でコラーゲンやエラスチンの減少を防ぐ!
紫外線は、コラーゲンやエラスチンの減少と深く関わっています。
紫外線は夏だけ気をつければいいわけではなく、年中降り注いでいますので、1年を通して紫外線対策をする必要があります。
冬であっても、近い場所まで出かける時であっても、紫外線対策はしっかりしておきたいものですね。
骨密度減少を食い止める方法も合わせてチェック!
先ほどもお話したように、もともと女性は骨密度が低下しやすいため、骨密度の低下を食い止めることでたるみの進行を遅らせられる可能性があります。
アルファメディック・クリニックによると、骨密度を低下させないためには以下のようなことに気をつけるといいそうです。
- 栄養バランスに気をつける
- 塩分を摂り過ぎない
- コーヒーを多量に飲まない
- お酒を多量に飲まない
- 喫煙をしない
- 適度に運動する
- 適度に日光に当たる
栄養バランスについては、バランスの良い食事をしつつ、特にカルシウムやビタミンD、タンパク質を積極的に摂取すると効果的です。
日光に当たるとビタミンDが体内で作られますので、食べ物から補うだけではなく日光に当たる方法もお勧めです。ただし、紫外線に当たり過ぎると逆にコラーゲンやエラスチンが破壊されてしまいます。
では、どれくらいを適度と言うのかというと、夏の11時から13時くらいの時間帯に1日15分程度、太陽を浴びるだけで十分だそうです。毎日ではなく、これを週に3日から4日行うといいと言います。夏に太陽を浴びていれば、ビタミンDは体内に貯蔵できるとのことです。
筋力をつけてお肌を支え脂肪もつきにくくする!簡単エクササイズ
お肌がたるむ原因の中には、筋力の低下と脂肪が関係するものがあります。
筋力そのものが鍛えられるとお肌を支える力が強くなることでたるみが改善されますし、筋肉が衰えて筋肉組織が減少すると脂肪がつきやすくなることを考えても、筋力をアップさせることで脂肪が原因のたるみも防ぐことができると言えます。
そこで、日々何かと忙しい女性の方でも無理なく行える簡単エクササイズの方法を、いくつかご紹介します。
ただ意識するだけ!姿勢を正してたるみを防ぐ
これが最も簡単な方法だと言えそうですが、姿勢を正すことを意識するだけでもたるみが改善されることがあります。
もともと猫背の人はもちろんなのですが、スマホの操作をたびたびする人は俯いたままになっていないかをチェックし、意識的に姿勢を正すようにしたいところですね。
普段の生活に取り入れられる!たるみ予防のために行いたいこと
姿勢を正すのと同様に、何か特別なことをするのではなく、普段の生活の中で行う行動の仕方をちょっと意識して変えることでたるみを予防する方法をご紹介します。
- 大げさに表情を変える
- 話をする時に口を大きく開ける
普段の行動を少し大きくするだけでも、顔の筋肉が鍛えられることでたるみを予防したり改善したりすることができます。
美容皮膚科タカミクリニックによると、これらの行動をすることで表情が明るく見えるメリットまであると言います。
これは、女性としては意識したいところですね。
家事の合間にでもできる!簡単エクササイズ
タカミクリニックは、たるみを改善する方法として、家事の合間にでもできそうな以下の簡単なエクササイズを紹介しています。
- 口を大きく開ける
- 口をすぼめる
- これを繰り返す
イデリアクリニック代官山も、大きく口を開けて「あ・い・う・え・お」と言うという、これに似たエクササイズを紹介しています。
また、目元のたるみが気になる場合は、タカミクリニックが紹介している以下のエクササイズを試してみましょう。
- 眉を上げる
- 下まぶたを閉じる
- 下まぶたを開ける
- これを繰り返す
このエクササイズを行う時は、シワが寄ってしまわないように鏡を見ながら行うことがポイントです。
どれも、とても簡単なエクササイズですね。
これらは、始めてすぐに効果が出るという性質のものではありませんが、続けることでたるみが改善されていきますので、ぜひ試してみてください。
むくみによるたるみを取るにはマッサージも有効!
顔のむくみを取ることでお肌のたるみの改善を目指すのであれば、マッサージも有効です。こちらもタカミクリニックが紹介している方法ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- マッサージクリームなどのクリームをつける
- 指の腹で軽く押しながら円を描くように顎先から耳の下までマッサージする
- 首筋から鎖骨に向かって老廃物を流すようなイメージで手を滑らせる
- 鎖骨のくぼんだ部分を軽く押す
- 必ずマッサージクリームなどをつけて行う
- 強くこすらない
- シワがよらないような強さを意識する
せっかくマッサージを行うのであれば、逆効果にならないよう注意したいところですね。
お肌のたるみには皮膚や筋肉が関係する!スキンケアなどで対策を
お肌がたるむのには、皮膚・筋肉・脂肪が関係しています。
そのため、スキンケアでコラーゲンやエラスチンを補って表皮をしっかり支える、エクササイズでお肌の土台となる筋肉を鍛えてたるみを防ぐ、筋肉を鍛えて脂肪をつきにくくするなど、それぞれの原因に対しての対策を行うことでお肌のたるみを予防したり改善したりすることができると言えます。
どの対策法もすぐに結果が出るものではないので、続けることでたるみのないお肌を手に入れましょう!
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