コラーゲンの効果をより高める方法は?合わせて摂りたい成分に注目!
タンパク質の一種であるコラーゲンは、お肌の弾力を保ったりお肌にハリを持たせたりするのに役立ってくれる成分です。ですが、コラーゲンは加齢によって減少する性質を持つため、年齢を重ねるとお肌に弾力やハリが無くなり、それによってシワが目立つようになってしまうのです。
そんな時には、コラーゲンを外部から補うことによってコラーゲンが減少するのを抑える方法もあります。その際に、コラーゲンだけを補うよりもさらに効果を高めるために、コラーゲンと合わせて摂りたい成分があります。
そこで、コラーゲンを補う際に、どのような成分と合わせれば効果が高まるのか、詳しく見ていきましょう。
コラーゲン合成に必要!ビタミンCを積極的に摂って効果を高めよう
コラーゲンを補う方法と言えば、コラーゲン豊富に含む食品を食べればいいのではないかと思われるかもしれませんが、その際には注意点があります。
そこで、コラーゲンを食べることによって体内から補う方法について、詳しく見ていきましょう。
摂ったコラーゲンがそのまま体内で使われるわけではない!?
最初に確認しておきたいのが、コラーゲンを補うためにコラーゲンを豊富に含む食品をたくさん食べたとしても、それがそのまま体内でコラーゲンとして使われるわけではないということです。
コラーゲンはタンパク質の一種で、食べた後は以下のような形で体内で使われます。
- 体内でアミノ酸やペプチドと呼ばれる成分に分解される
- 小腸で吸収される
- 血液に乗って必要な場所に運ばれる
- 求められる種類のタンパク質に再合成される
もちろん、コラーゲンを含むすべての種類のタンパク質は材料が無いと合成されないので、コラーゲンを摂ることに意味はあります。ですが、このような事情があるため、コラーゲンそのものを摂ることと合わせて、コラーゲンが合成されやすい状況を作ることが大切だと言えるのです。
コラーゲンの合成に欠かせない!合わせて摂りたい成分はビタミンC
では、どうやったらコラーゲンが合成されやすい状況を作ることができるのかと言うと、ビタミンCを合わせて摂取することでコラーゲンが合成されやすい状況を作ることができます。
なぜかというと、コラーゲンを合成するのには酵素が必要なのですが、その酵素がビタミンCによってサポートされているからです。そのため、ビタミンCをしっかり摂取すると強いコラーゲンが作り出され、さらにコラーゲンが作られる量も増えるのです。
人間はビタミンCを体内で作ることができませんので、食べ物から補う必要があります。ビタミンCは以下のような食品に多く含まれていますので、積極的に食べるようにしたいものです。
- 芽キャベツ
- 赤ピーマン・黄ピーマン
- ブロッコリー
- キウイフルーツ
- レモン
- グレープフルーツ
- 柿
ビタミンCは水に溶け出しやすく、さらに熱に弱いため、これらの食品を生で食べると効率的に摂取できます。
コラーゲンは以下のような食品に多く含まれていますので、ビタミンCを多く含む食品と合わせて摂取するよう意識してみるといいですね。
- 牛すじ
- 鶏の手羽先
- 鶏の軟骨
- レバー
- フカヒレ
- ウナギ
- サケ
- サンマ
コラーゲンと結合しやすい特定のポリフェノールもお勧めの栄養素!
人間が生活するのに伴って酸素が消費されますが、その際に2%~3%の酸素が活性酸素と呼ばれる物質に変わり、コラーゲンを破壊したり体を老化させたりします。
活性酸素自体は殺菌作用や消毒の役割を持っていて、ウイルスや細菌を退治してくれています。そのため、体にとって欠かせないものではあるのですが、過剰に発生すると細菌などだけではなく体の細胞などの必要な物にまで作用することで体を老化させる原因になってしまうのです。
そこで、以下のような抗酸化作用を持つ抗酸化物質を多く摂ることでコラーゲンが破壊されたり体が老化したりするのを防ぐことができるのですが、コラーゲンの効果を高めることに注目するなら、これらの中でも先ほどご紹介したビタミンCと合わせて特定の種類のポリフェノールが特にお勧めです。
- ポリフェノール(特にお勧めなのはプロアントシアニジン)
- ビタミンC
- ビタミンE
- 亜鉛
- セレン
特定の種類のポリフェノールとは、プロアントシアニジンと呼ばれる種類のポリフェノールで、ブドウの種や赤ワインに含まれていることがわかっています。
とはいえ、プロアントシアニジンが含まれる食べ物は限られていますので、これが摂れない場合は、他の抗酸化物質を積極的に摂るようにしてみましょう。
摂り過ぎるとコラーゲンが効果的に作られない!?逆に避けたい成分も
コラーゲンは合わせて摂ると効果が上がる成分がありますが、逆にコラーゲンの効果を下げるため一緒に摂るのは避けたい成分もあります。
そこで、よりコラーゲンの効果を高めるために、避けたい成分についても確認しておきましょう。
糖質は摂り過ぎるとコラーゲンの弾力を失わせる!
糖質は、摂り過ぎると以下の理由でコラーゲンの効果を下げてしまいます。
- 糖がコラーゲンと結合し変性する
- コラーゲンを作る働きを持つ細胞の活動を弱める
- 活性酸素が多く発生する原因になる
コラーゲンの糖化を防ぐには食物繊維が有効ですので、甘いものを食べ過ぎたかなと思った時には食物繊維を意識的に摂るようにしたいものです。
それから、先ほど酸素の消費と活性酸素の発生の関係についてお話しましたが、活性酸素が発生するのは糖分や脂肪を燃やし、エネルギーを作る時です。
ということは、糖分や脂肪を摂りすぎるとそれだけ活性酸素が発生しやすくなるため、コラーゲンが破壊されやすくなってしまうんですね。
本来、体は抗酸化作用を持っているため、生きるために必要な量の糖分や脂肪を摂取しているのであれば問題なく中和することができますが、これらを摂り過ぎるとその働きが上手く行かず、どんどん老化してしまうわけです。それを防ぐためにも、抗酸化物資を積極的に摂りたいところです。
抗酸化作用が打ち消される!脂肪の摂り過ぎに注意
糖質と共に摂り過ぎに注意したいのが、脂肪です。
脂肪には以下のような性質があることから、コラーゲンの効果を下げると言えます。
- 活性酸素が多く発生する原因になる
- 脂肪の重さでお肌がたるむ
脂肪と活性酸素との関係については先ほど確認しましたので、ここでは詳細の説明は省略します。
また、脂肪がつき過ぎるとお肌が重くなってたるみやシワができてしまいます。そのため、せっかくコラーゲンを摂ってお肌に弾力を持たせようとしても、その効果が上手く出ないことにも繋がります。
これも避けたい!活性酸素を増やす要因
これは食品に関してのお話ではありませんが、活性酸素は以下のような事があると増えてしまいますので、これらを避けることもコラーゲンの効果を高めるために役立ちますので合わせてお伝えします。
- 紫外線を浴びること
- ストレス
- 喫煙
- アルコールの飲み過ぎ
- 酸素をたくさん消費する激しい運動
- 排気ガス
化粧品でコラーゲンを補うならヒアルロン酸と合わせると効果的!
コラーゲンは、化粧品に配合されていることもあります。そこで、食品からではなく化粧品からお肌に直接コラーゲンを補う場合についても見ていきましょう。
試す前に知っておきたい知識!コラーゲンの分子の大きさによる違い
化粧品に配合されているコラーゲンには、高分子コラーゲンと低分子コラーゲンがあります。
低分子コラーゲン | 高分子コラーゲン |
---|---|
分子が小さくお肌の奥まで届く お肌の内側からの保湿効果がある |
分子が大きくお肌の奥まで届かない お肌の表面で水分の蒸発を抑える 潤いを保つ効果がある |
お肌の潤いを保つことが目的であれば高分子コラーゲンが配合された化粧品で対応できますが、お肌の内側からの保湿効果を求めるのであれば、低分子コラーゲンが配合されている化粧品を選ぶことが大切です。
コラーゲンはヒアルロン酸と合わせると効果が高まる!
化粧品として使用する場合にコラーゲンと合わせることで効果が高まる成分は、ヒアルロン酸です。
聖心美容クリニックは、コラーゲンの働きは建物全体を支える柱や梁のようなもので、ヒアルロン酸はその間を埋めるセメントのようなものだとお肌の構造を建物に例えて説明しています。
つまり、コラーゲンが張り巡らされている間をヒアルロン酸が埋めているというイメージを持てばいいわけです。それをもとに、品川スキンクリニック美容皮フ科によるもう少し詳しい説明を見てみましょう。
そのため、コラーゲンを単体で化粧品から補うよりも、ヒアルロン酸と合わせて補う方がお肌の保水力が上がると言えるのです。
食べる時も化粧品から補う時もコラーゲンの効果を高める成分を意識!
コラーゲンは、お肌の弾力を保ったりハリを持たせたりしてくれる成分なので、ぜひ積極的に摂りたいところです。
コラーゲンは一度分解されてからコラーゲンをはじめとした様々な種類のタンパク質に再合成されるため、食べたコラーゲンがすべて再びコラーゲンになるわけではないのですが、再合成される際にコラーゲンの合成に欠かせないビタミンCと合わせて摂ることで体内でコラーゲンが作られやすい状態ができます。
また、抗酸化物質と合わせて摂ることで、活性酸素によってコラーゲンが破壊されるのを防ぐこともできます。
化粧品からコラーゲンを補う場合は、その間を埋めて水分を保ってくれるヒアルロン酸も配合されている商品を選ぶことで、よりその効果を高めることができます。
せっかくコラーゲンを摂るのであれば、その効果を高めてくれる成分と合わせて摂るように意識したいものですね!
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