まつ毛美容液でまつ毛が伸びない?その理由と伸ばす方法
女性としては、大きくはっきり見える目元に憧れますよね。まつ毛が長いとその分目がはっきり見えますので、あまりまつ毛が長くない女性の方の中には、まつ毛美容液でまつ毛を伸ばそうとした経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、思ったように効果が得られなかったという声も多く聞かれます。
では、なぜそのようなことになるのかというと、まつげ美容液は主にまつ毛の補修をすることやまつ毛に栄養を与えることを目的とした化粧品で、医薬品ではないからです。そのため、人によってはそこまでの効果が得られない可能性もあるのです。
そこで今回の記事ではまつ毛美容液の特徴を確認し、まつ毛を伸ばすための効果的な方法についても合わせてご紹介します。
まつ毛美容液はまつ毛を保護する目的の商品!
美容皮膚科シロノクリニックによると、まつ毛美容液は以下の目的で使われる商品だと言います。
- 栄養を補給する
- 補修する
- 艶やハリを出す
これを見ても、まつ毛美容液はまつ毛を元気にし、傷んだところを補修することを目的として使うものであることがわかりますね。
中にはまつ毛を伸ばすような成分を配合している商品もありますので、まつ毛が長くなる効果を実感したという声もある半面、それ以外の効果を強く感じている人が多いことも事実です。
それでは、実際に売られている人気のまつ毛美容液を元に、期待される効果を見てみましょう。
シーオーメディカル 湘南美容ロングラッシュリッチ
商品名にクリニックの名称が入っていることからもおわかりいただけると思いますが、シーオーメディカル 湘南美容ロングラッシュリッチは、湘南美容クリニックと共同開発されたまつ毛美容液です。
この商品には、以下のような成分が配合されています。
成分 | 配合目的 |
---|---|
ローヤルゼリー クラドシホンノバエカレドニアエ多糖体 |
栄養を与えまつ毛の長さを保つ |
ツバメの巣エキス ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド |
美容成分でまつ毛のボリュームを出す |
カミツレ花エキス ヒアルロン酸 |
保湿などをしてトリートメント効果を出す |
まつ毛に栄養を与えることで長さを保ったりボリュームを出したりといった方法で、まつ毛にハリやコシを持たせる効果を狙っている商品です。
口コミでは、以下のような効果があったことが紹介されています。
- 傷んだまつ毛に効果があった
- マツエクが長持ちするようになった
- 抜けていたまつ毛が生えた
- スカスカになっていたまつ毛が健康的になった
- まつ毛が太くなり丈夫になった
- ふさふさのまつ毛になった
- まつ毛が伸びたかも?と思った
口コミからも、まつ毛を伸ばすというよりはまつ毛を元気にする効果が高いことが伺えます。中には、まつ毛が伸びたように感じたという意見もありました。
ちなみに価格は、単品の通常価格が8mlで税別4,500円、別途送料が税別600円です。
アンファー スカルプDボーテピュアフリーアイラッシュセラム
アンファー スカルプDボーテピュアフリーアイラッシュセラムは、エイジングケア化粧品を取り扱うアンファーが販売しているまつ毛美容液です。
目に優しいことを目的として、オイル・アルコール・シリコン・合成着色料などのお肌に負担をかける成分を配合していない、ピュアフリー処方であることが特徴の商品です。
この商品には、以下のような成分が配合されています。
成分 | 配合目的 |
---|---|
アミノ酸 オタネニンジン根エキス |
毛根周辺の血流を改善し太いまつ毛を生やす |
サリチル酸シランジオール | 栄養を取り込みやすくしてまつ毛を強くする |
ピディオキシジル アセチルデカペプチド-3 |
まつ毛を作る毛包を成熟させてまつ毛を増やす |
オクタペプチド-2 | 休止期にあるまつ毛を成長期に移行させる |
オリゴペプチド-20 | まつ毛の成長期を維持することでまつげを長くする |
この商品には、まつ毛を長くしたり丈夫にしたりすることを目的とした成分が含まれています。
口コミでは、以下のような効果があったことが紹介されています。
- まつ毛が濃くなった
- ボリュームが出た
- 抜けたまつ毛が生えてきた
- まつ毛が太くなった
- まつ毛が抜けにくくなった
- まつ毛が長くなった
まつ毛を伸ばす効果を感じている人も中にはいましたが、口コミを見ると濃くなった・ボリュームが出たという効果を感じている人の方が割合的にかなり多いことがわかりました。
価格は、通常価格が6mlで税込1,730円、送料無料です。
まつ毛が少ない人が伸ばすなら医療機関へ!ただし副作用には注意
先ほども少しお話ししましたが、まつ毛美容液は化粧品に分類されるものなので、そこまで高い効果が期待できるものではありません。
医薬品に分類されるものは、高い効果が期待できるわけですね。
ただし、まつ毛育毛剤はまつ毛が少ないなどの問題があると医師に判断された人にのみ処方されますし、また副作用の問題もありますので、それを知ってから医療機関を受診するかどうかを選択したいところです。
では、医薬品に分類されるまつげ育毛剤について種類ごとに詳しく見ていきましょう。
グラッシュビスタ
グラッシュビスタは、睫毛貧毛症と呼ばれるまつ毛が足りなくなってしまう症状に対する治療薬として、厚生労働省の認可を受けている医薬品です。
これは緑内障の治療のために使われていた点眼薬が元で作られたまつ毛育毛剤で、まつ毛を太くする・長くする・濃くするといった効果が期待できます。臨床試験では、16週間続けて使用した人のうち77.3%の人に効果が確認できたそうです。
医薬品なので、医師の処方を受けなければ使用することができません。
グラッシュビスタの有効成分はビマトプロストという成分で、配合濃度は0.03%です。この成分がまつ毛の成長期を長くすることによって、効果が出る仕組みになっています。
皮膚に触れると色素沈着が起こるので、お肌につきやすく皮膚が薄い下まつ毛には使えません。ですが、上まつ毛に塗ってからまばたきをすると上まつ毛から成分が移るので、下まつ毛に対する効果もあります。
ただし、以下のような副作用が出る可能性があることが報告されていますので、それも知った上で処方を受けるかどうかを決める必要があります。
- メラニンが増えてまぶたが黒っぽくなる
- 目の周辺の毛が増える
- かゆみが起きることがある
- 充血や目の乾きが起きることがある
- 目に違和感や痛みなどを覚えることがある
- 黒目の色が変わることがある
また、妊娠中・授乳中には使えませんので、その点も知っておく必要があります。使用中に何か気になることがあったら、すぐに医師に相談しましょう。費用はクリニックによって異なりますが、例として70日分を税込19,224円で処方しているところなどがあります。
ルミガン
実は、ルミガンは成分的に見るとグラッシュビスタと同じものです。
では、なぜ名称が異なるのかというと、ルミガンの方は緑内障の治療薬として使われているからです。配合されている有効成分がビマトプロストである点でも、その濃度が0.03%である点でも、違いはありませんので、同様の効果が期待できますし、また出る副作用についても共通しています。
それならどちらでも同じではないかと思うかもしれませんが、以下の点が異なるため注意しましょう。
- ルミガンはまつ毛に使って副作用が出た際の救済措置が無い
- ルミガンには付属品がつかない
- グラッシュビスタは医師の処方でしか使えない
ルミガンはあくまで緑内障の治療薬なので、それをまつ毛育毛剤として使用するというのは本来求める治療効果とは異なる使い方をしていることになります。そのため、副作用が出た時に救済措置を受けることができません。
それに対して、まつ毛の治療薬として販売されているグラッシュビスタは、まつ毛に使うことが本来の目的であるため、万が一副作用で治療が必要な状態になった場合には、医薬品副作用被害救済制度及び製造物責任法と呼ばれる制度を元に救済給付を受け取ることができるのです。
また、ルミガンは緑内障の治療に用いてまつ毛に塗ることは想定していないので、グラッシュビスタに付属されているまつ毛に塗るための専用アプリケーターが付属されていません。
それから、グラッシュビスタは医師の処方でしか使えませんが、ルミガンは美容系のクリニックや皮膚科で購入することもできますし、個人輸入で手に入れることも可能です。ただし、個人で購入するということは、自分で責任を持って使うということであるということは意識しておく必要がありますね。
ルミガンは、1か月分が1万円前後のことが多いようです。個人輸入をすれば、もっと安価で手に入ることもあります。
エクストララッシュ
エクストララッシュは、グラッシュビスタやルミガンよりも後から使用されるようになったまつ毛育毛剤で、低刺激であることが特徴です。
低刺激なので、グラッシュビスタでかゆみなどが起こっていた人でも使いやすい点で便利な治療薬です。また、下まつ毛にも使えます。
エクストララッシュの有効成分は、ミリストイルペンタペプチド-17という成分です。これはまつ毛のために開発された成分で、エラスチンを刺激することでまつ毛を作る毛母細胞に栄養が届きやすくなるようにし、毛母細胞の細胞分裂を活発化する効果を持っています。それによって、まつ毛が早く成長します。
現段階では、報告されている副作用はありません。
価格はクリニックにもよりますが、一例を挙げると約2か月分の量である3mlで税込9,720円で処方しているクリニックや、税別10,000円で販売しているクリニックなどがあります。
まつ毛を保護する方法も有効!まつ毛に負担を掛けていないかチェック
まつ毛美容液を活用してまつ毛を元気にする方法もボリュームを出したりするのには効果的なのですが、それと合わせて貴女自身のまつ毛を保護することも大切です。そうすることで、よりまつ毛美容液の効果を実感できます。
女性は、まつ毛を綺麗に見せるためにまつ毛ケアを行うことが多いですが、それがまつ毛にダメージを与えている可能性もありますので、一度ご自身のケア方法を見直してみて、まつ毛に負担を掛けていないかもチェックしましょう。
まつ毛に負担をかけたくない!まつ毛ケアの際に気をつけたいこと
まつ毛ケアの際には、意外にまつ毛に負担をかけていることがあります。すると、まつ毛が抜けやすくなったり細くなったりしてしまうんですね。
そこで、以下のようなことが無いかをチェックし、当てはまることがあったら改善するようにしてみましょう。
- ビューラーを頻繁に使う
- まつ毛をビューラーで引っ張り過ぎたり根元から上げたりする
- ビューラーのゴムを換えずに使っている
- 毎日マスカラを塗る
- マスカラを重ね塗りする
- マスカラを落とす時に強くこすり過ぎる
- 毎日つけまつ毛をつける
- まつ毛エクステを頻繁にする
まつ毛を綺麗に見せるためにやっていることでまつ毛を傷めてしまっては、本末転倒ですね。まつ毛ケアは、やり過ぎずに適度にするのが一番だということです。
生活習慣もまつ毛の成長に影響します
まつ毛を保護してまつ毛美容液の効果を高めるのなら、以下のように生活習慣にも気を使いたいところです。
- クレンジングの時に強くこする
- うつ伏せで寝る
- 夜更かしをする
マスカラを落とす時もそうなのですが、顔のメイクを落とす際にもまつ毛を擦り過ぎていないか気をつけましょう。
うつ伏せで寝ると、まつ毛が摩擦されて抜けやすくなります。
夜更かしをすると、まつ毛を成長させるために必要な成長ホルモンがうまく分泌されません。
避けられない原因も?そんな時にはクリニックに相談!
- 加齢
- お肌の病気
- ほかの薬の副作用
お肌の病気には、例えばアトピー性皮膚炎・乾癬などがあります。ほかの薬の副作用としては、抗がん剤などが挙げられます。
希望する効果に合わせてまつ毛美容液を使うかどうかを決めよう!
まつ毛美容液にはまつ毛のボリュームをアップさせたり伸ばしたりといった効果がありますが、医薬品ではなく化粧品であることから、そこまで高い効果が期待できるわけではないことは知っておきたいところです。
それを知らずに使ってしまうと、まつ毛美容液を使っても伸びないということになってしまう可能性もあるわけですね。
さらに高い効果を求めるなら、クリニックで処方してもらえるまつ毛育毛剤を使う方法もあります。ただし、その場合、使用する治療薬によっては副作用が出る可能性があることもあるので、それを知った上で処方してもらうかどうかを決めましょう。
貴女がどれくらいまつ毛を伸ばしたいと希望しているのか、今のまつ毛の状況はどうかを確認して、それによってまつ毛美容液を選ぶか、クリニックで処方されるまつ毛育毛剤を使うかを選ぶといいですね。
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