白髪を抜いたら増えるはウソ?これに気をつければ白髪は改善!
加齢によるものだけではなく、若い年齢でも生えてくる白髪。食生活やストレスなど様々な原因により、白髪は増えると言われています。
白髪を見つけるとショックですし、老けた印象や、疲れた印象を与えてしまいます。そして、ついついやってしまうのが、白髪を抜くこと。
しかし、よく言われるのが「白髪を抜くと増える」です。
白髪を抜くと増えるのは本当なのか、どうして白髪は生えてくるのか。原因と、白髪を見つけたときの対処法を合わせてご紹介します。
白髪のメカニズム
そもそも、私たち日本人の髪の毛が黒い理由は、メラニンという色素があるからです。もともと色のない髪の毛に、メラニンがあることにより黒く色づいて見える為で、白いコピー用紙に黒いインクで色をつけているイメージです。
メラノサイトの機能が低下するとメラニンが生成されずに、髪の毛が白くなってしまう。これが白髪の原因です。
白髪を抜くと増えるは、本当か?
結論から言いますと、抜くと増えるという根拠は化学的には証明されていません。
何らかの原因により白髪ができ始めれば、最初に気づいたのが1本だったとしても、抜いた後にまた違う場所に生えていることは不思議ではありません。しかし、それが、抜いたら増えたという感覚になってしまいます。
だからと言って、無理やり抜いてしまうのは頭皮にダメージを与えてしまいます。
抜くのがダメな理由
- 頭皮が炎症を起こす
無理に白髪を抜くと、外気に触れることの多い頭皮は、毛穴から菌が入り炎症を起こす可能性があります。
- 健康な組織を破壊してしまう
髪そのものを作る場所と、髪に色をつける場所はそれぞれ違います。白髪になってしまっても、髪を作る組織(毛乳頭)には問題がないため、無理に髪を抜くことで健康な組織を傷つけてしまう可能性があります。
- 毛根へのダメージ
白髪を繰り返し抜いていると、毛根自体が傷つき、将来的に髪の毛が生えてくなくなる可能性があります。
白髪が生える原因
白髪が生えるイコール、メラノサイトの機能が低下してしまう原因をいくつかご紹介します。
老化
年齢を重ねると、体を作っている細胞の活性が弱まります。この細胞の衰えがメラノサイトにも影響し、メラニンを作る力が弱まります。
髪の先は黒いけど、根元から中間までは白髪になっている髪の毛を見つけたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、これは途中でメラニンが作られなくなってしまったことが原因です。
また、髪の毛の毛周期は4、5年と言われています。つまり4、5年で新しい髪の毛に生え変わるのですが、抜け落ちると同時にメラノサイトも失われ、通常は生え変わりの際にメラノサイトも再生されますが、年齢を重ねると、再生されづらくなるため、白髪が増えて行きます。
食生活
年齢以外にも、普段の生活習慣が原因で白髪になることもあります。
黒髪の元となるメラニンは様々な栄養素により生成されますが、体の中で作られないものも多くある為、食事から摂取する必要があります。偏った食生活では、髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなってしまい、結果髪の栄養不足に陥り、白髪の原因になり得るのです。
ストレス
心配事があると、白髪が増えると聞いたことがあると思いますが、メラノサイトの機能にはホルモンも大きく関わっています。ストレスにより、自律神経が乱れると、ホルモンのバランスが崩れてしまいます。すると、メラノサイトの機能が低下し、白髪になってしまうと言われています。
ただし、一時的なストレスの場合には、元に戻ることが多いようです。
睡眠不足
睡眠不足も白髪の大敵です。十分な睡眠を取らないと、血液の循環が悪くなります。血液は酸素や栄養分を運んでいますので、循環が悪くなることにより、養分が滞ってしまうと、それらの養分を必要としている細胞がどんどん絶えてしまいます。
喫煙
タバコに含まれるニコチンが体に入ると、血管を収縮させてしまいます。結果、血液の循環を妨げてしまい、栄養が行き渡らなくなります。
白髪見つけた時の対処法
- 白髪染め
抜く以外の一番のおすすめは美容室での白髪染めです。ただし、頻繁に染めてしまうと、キューティクルを痛めたり、パサつきの原因になってしまうので、1ヶ月か2ヶ月に1回のペースで行いましょう。
- ハサミで切る
白髪が数本しか気にならないようであれば、ハサミでカットするのもおすすめですが、周りの黒髪を一緒に切ってしまわないように注意しましょう。
- ヘアーマスカラ(白髪隠し)
出掛けに気になった場合、すぐに対処できる方法です。ただし、汗で落ちたり、洋服についてしまう可能性があるので、注意しましょう。
白髪の予防、改善に効果のある栄養素と食べ物
黒髪の元となるメラニンを作る上で欠かせない代表的な栄養素と、それらを含む食べ物をご紹介します。
- ヨウ素(ヨード)
代謝を促す作用があり、髪や皮膚の成長を補います。ワカメや昆布、ひじきなどの海藻類に多く含まれています。
- チロシン
アミノ酸の一種。メラニン色素を作る元になる成分。納豆や豆腐の大豆製品や魚、チーズなどの乳製品や、バナナ、アボカドに多く含まれています。
- 銅
チロシンに働きかけるチロシナーゼという酵素の元となる成分。魚介類、ナッツ、ごぼうなどに多く含まれます。
- 亜鉛
新陳代謝を促して、免疫力をなど高める働きをする。牛肉、うなぎ、牡蠣や乳製品などに含まれています。
このように、多くの栄養素の掛け合いにより、髪の毛の健康を維持しています。普段の食生活に意識的に取りいれてみましょう。
白髪は抜かずに、生活習慣を見直して予防しましょう
若い頃から生える白髪は、食生活など生活習慣を見直せば、改善される可能性があります。正しく対処して、根本的にアプローチして行きましょう。
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