ししゃも足を改善して、今年こそは自信を持ってスカートを履こう!
ししゃも足、なんだか美味しそうな名前ですが、全然美味しくない! この立派なふくらはぎのせいで、かわいいスカートがはけなかったり、スキニーパンツですらはくのを躊躇してしまったり…。
そんなししゃも足に今年こそバイバイ! 今まで着られなかった服を着て思いっきり夏を楽しんじゃいましょう。
でもみなさんご存じのとおり、ししゃも足を解消するのは、一筋縄にはいきません。時間のかかるものなのです。だからこそ一刻も早く実践して、効果を実感してください。
ししゃも足の原因は筋肉、脂肪、むくみ、姿勢などさまざま
ししゃも足の厄介さはみなさんよく理解しているかと思いますが、自分がどのタイプかでアプローチが変わってきます。
自分のタイプがわかっている人も改めてタイプを確認してみて、対処法を探っていきましょう。
昔ハードにスポーツをやってきた人に多い筋肉タイプ
筋肉が原因の人はふくらはぎを触るとかたい人で、つま先立ちになると筋肉が飛び出して、まさに「ししゃも」という形になる人です。
学生時代や若い頃にハードなスポーツやトレーニングをしてきた人に多く、ふくらはぎにある大きくなりやすい筋肉・腓腹筋(ひふくきん)が育ってしまったタイプ。
ふくらはぎには腓腹筋とヒラメ筋があります。腓腹筋はいわゆるししゃも足のぽこっとした筋肉。ふくらはぎの表面についています。もう一方のヒラメ筋は骨に近い深部の筋肉です。
筋肉が原因の人は、腓腹筋を柔らかくほぐしヒラメ筋を鍛えてあげることで、ふくらはぎの筋肉を保ったままししゃも足を解決することができるでしょう。
ふくらはぎがぷよぷよと弾力のない人は脂肪タイプ
ふくらはぎを触ってぷよぷよと弾力のない人は脂肪が原因です。ダイエットをしてもふくらはぎはなかなかやせないものです。
食事制限などのダイエットを継続しながら、ふくらはぎのマッサージを合わせることで脂肪がとれやすくなります。諦めずに根気強く続けましょう。
また、ふくらはぎは下半身の血流を担う大切な場所です。マッサージと同時に筋肉をつけて、血流もアップさせましょう。筋肉をつけることにより、再び脂肪がつくのを防ぐ効果もあります。
ただし激しいトレーニングをすると腓腹筋が育ってしまい、今度は筋肉質なししゃも足になってしまうので、ヒラメ筋を鍛えるようにしましょう。
冷え性の人やふくらはぎを触ると冷たい人はむくみタイプ
長時間の立ち仕事やデスクワーク、冷え性の人などふくらはぎを触ると冷たい人はむくみが原因です。
指でふくらはぎをぐっと押さえるとすぐに戻らず跡がしばらく残る人や、靴下の跡がしばらく消えない人はむくみが原因と考えていいでしょう。
このタイプは、リンパ液(老廃物やウイルスなどを回収しろ過しながら全身にあるリンパ管を巡っている)の流れが悪くなっているので、リンパに働きかけるマッサージをすると効果的です。
リンパ液はとても重要な役割を果たしています。血流と同じように大切にケアしましょう。それとともにヒラメ筋を鍛えることも大切です。
姿勢などが原因の人は靴底や歩き方のチェックをしてみよう
歩き方や姿勢が悪い人も足の形が悪くなります。
靴底などを確認してみて、極端に内側(外側)が減っている人などは、一度鏡や動画などをとって自分の歩き方や姿勢などを確認してみましょう。
どちらかに傾いていたり、足を引きずるように歩いていたり、普段気づかないところが見えてくるかもしれません。
それは自分の癖であり、いつか障害となって現れてくることもあります。早く気づいて正していくことは、今の美しさだけでなく将来にも影響するのです。何十年先を見据えて、今から矯正していきましょう。
同様にO脚やX脚などの人も、普段の歩き方や姿勢による偏った筋肉が原因です。O脚やX脚なども、足の美しさだけでなく将来の足腰の強さに関わってきます。
歩き方や姿勢、生活のちょっとした動作に気をつけることで骨の形成を矯正していきましょう。
それぞれのタイプに合った対処法を実践しよう!
ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれるほど重要な部分。重力のかかった下半身の血液やリンパ液を心臓まで戻す作業は、ふくらはぎがポンプの働きをすることで賄われています。
ふくらはぎのマッサージや筋トレは第二の心臓の機能を効率よく働かせる事、ひいては体全体の健康へとつながるのです。
きちんと対処して、ししゃも足を解消しながら血液やリンパ液の流れをよくしてあげましょう。
筋肉タイプの人は腓腹筋をほぐしながらヒラメ筋を鍛えよう!
このムキムキ足で筋トレしたら、もっと筋肉ができちゃう!と運動しないでいると、腓腹筋だけでなく足全体の筋力が衰えてしまいます。
ししゃも足を解消しながら筋肉を保つために、腓腹筋を落としてヒラメ筋を鍛えましょう。
- まずは硬くなってしまった腓腹筋をほぐしましょう。
本来の筋肉は柔らかいもの。揉んだり筋肉に強い力をかけずに動かしたりして筋肉を柔らかくしましょう。
若い頃ハードなトレーニングをしていて、今は全然運動していない人は、筋肉がガチガチに凝り固まってしまっている可能性があります。
その場合は無理せず、痛くない範囲で、さすったり軽く揺らしてあげるなどして徐々に凝りをほぐしてあげましょう。
早く細くなりたいからと痛いのにグイグイ押すと、逆に筋肉を傷つけてしまいます。長い年月をほぐすようにいたわりながら優しくさすってあげましょう。
- 筋肉の動きがわかるかかとの上下運動で、ヒラメ筋を鍛えましょう。
ヒラメ筋は骨に近い足の深部の筋肉。ししゃも足のポコッとした腓腹筋の、さらに奥にあります。
瞬発的でハードな運動は外側の筋肉である腓腹筋を鍛えてしまうので、ゆっくり、ゆったりとした動き、例えばウオーキングなどの有酸素運動でヒラメ筋を鍛えましょう。
椅子に座って、かかとの上げ下げをしてみましょう。椅子に座って行うとヒラメ筋に効いているか確認できるので、初めはここから始めるといいかもしれません。
ふくらはぎを触り、腓腹筋がゆるみヒラメ筋が動いていることを確認するとわかりやすいです。かかとを上げたときに固くなる筋肉がヒラメ筋なので、そこを意識して動かしましょう。重りを膝に乗せて負荷を強くするやり方もあります。
こんなのでいいの?と思うかもしれませんが、やっている感のあるちょっと派手なトレーニングは、腓腹筋を刺激してしまうのです。
しかも腓腹筋は大きくなりやすい筋肉。ちょっとしたことで育ってしまうので気をつけましょう。
マッサージで脂肪を柔らかく、同時にヒラメ筋を鍛えよう
食事だけではふくらはぎの脂肪は落ちづらいのが現状。食事療法にマッサージをプラスすると落ちやすくなります。
- マッサージをして揉みほぐしてあげましょう。
まずはアキレス腱からひざ裏までを手でマッサージしながら揉み上げていきます。
痛いところや硬いところは軽くたたいてほぐしましょう。
また手でグーを作り、第二関節のところをふくらはぎの柔らかい部分に押し当ててぐーっとアキレス腱からひざ裏あたりまで押し上げていきましょう。
慣れてきたら、それを繰り返しひざから下の部分を一周しましょう。少し痛いですが慣れてくるととても気持ちがいいです。
マッサージオイルやボディクリームなどを使って行うと、肌への刺激が抑えられます。お風呂に浸かりながら、もしくはお風呂上がりの体の温まっているときは血行が良くなっているのでより効果的です。
- 同時に有酸素運動などでヒラメ筋を鍛えましょう。
脂肪タイプの人はかかとの上下運動ではヒラメ筋の場所がわかりずらいかもしれません。
つま先で階段を登ったり、エレベーターを使わないようにしたり、一駅手前で降りて歩くなど、日常生活の中に有酸素運動を取り入れていきましょう。
激しいトレーニングは腓腹筋を鍛えることにつながってしまうので、ゆるやかなトレーニングを行う事が大切です。
また正しい姿勢や歩き方で行うことも非常に大切です。下を向いてガツガツ歩かず、私は美しいという気持ちで優雅に胸を張って歩きましょう。
リンパマッサージでリンパの流れをよくしよう!
むくんでいる人は足のマッサージに、リンパ液の流れを良くするリンパのマッサージをプラスします。
リンパ液は身体の老廃物や入ってきたウイルスを排出したりすることに加え、免疫機能も備えている大切な器官です。
リンパが潤滑に流れるようになると、体温を下げる原因の1つである余分な水分が抜けます。
水分が抜けることで、むくみも治り体温が上がる、つまり冷え性の改善にもつながるのです。
- リンパマッサージでリンパを刺激しましょう。
まずはアキレス腱からひざ裏までを手でマッサージしながら揉み上げていきます。ひざ裏まで上がってきたらひざ裏をギューッと押して、リンパの流れを促しましょう。
そのまま太ももを揉み上げていき、鼠蹊部(太ももの付け根)まできたら、鼠蹊部をグリグリマッサージします。ひざ裏と鼠蹊部はリンパが通っているので念入りに行いましょう。
脂肪の人同様、グーでふくらはぎを一周するマッサージも効果的です。同時に行ってあげましょう。
- 同時にヒラメ筋も鍛えましょう。
筋肉タイプや脂肪タイプと同じようにヒラメ筋を鍛えましょう。初めはわかりづらいかもしれませんが、むくみが取れてくると筋肉の場所がわかってきます。わかるようになったらかかとの上下運動で位置を確認するのもいいでしょう。
ウオーキングや階段を登るなど有酸素運動を行いましょう。その際ヒラメ筋が動いていることに意識を向けるとより効くようになります。軽く汗をかく程度に行うとよいでしょう。
- 水分補給も忘れずに!
むくむからと水をとらないのは逆効果です。水分をとらないと血液濃度が濃くドロドロになり、血流が悪くなってしまうのです。
利尿作用の強いアルコールやカフェインの多いコーヒーなどは避けて、常温の水か白湯をこまめに飲むようにしましょう。
あまりむくみがひどい場合は弾性ソックスなどをはいて強制的に促すのも手です。
寝る前の20分行うなど、時間を決めましょう。長時間の着用は血液の流れを止めてしまうことになりますので注意してください。
むくむ人は冷え性が多いため、足首やふくらはぎも冷やさないようにしましょう。
姿勢や何気ない普段の癖の矯正は将来の体の形成に
自分の歩き方や靴の減り具合を見て、猫背、反り腰、体の左右差など自分で理解し、矯正していきましょう。
O脚、X脚も今はよくてもいずれ膝や腰などに症状が出てきます、なるべく早めに治しましょう。
体の左右差は、足を組む、頰杖をつく、立っている時片足に体重をかける、バッグを片側でもつなど普段の何気ない行動にも影響します。
いつも同じほうの足を組んでしまったり、バッグを同じほうにかけてしまう人は、意識して普段と逆のほうでバッグを持ったり、足を組まないようにしたりしましょう。
足を擦って歩いたり、スマホをずっといじっていたり、背中が丸まっていたり…そのような姿勢は、身体への影響だけでなく見た目にも美しくありません。重力の影響も受けやすく、顔のしわやたるみの原因にもなります。
きれいな姿勢や歩き方の人の真似をしたりして、自分の目標とする身体をしっかりとイメージしましょう。
うまくイメージできない人は、腰が曲がって杖がないと歩けないなどなりたくない姿を想像するのもいいかもしれません。
姿勢や歩き方、O脚などの身体の癖を直すのはとても時間がかかります。
ずっと続けているのは難しくても、気が付いたときに直したり、少し意識を向けるだけでも体は確実に反応しているのです。絶対治すという強い意志と長い目で見る覚悟を持ち合わせておきましょう。
エステや整体などもうまく利用しよう
そんな悠長なこと言っていられない!早急になんとかしたい!という人は、ボトックス注射やエステの脚やせコースなどがあります。
筋肉が原因の人は筋肉をほぐすマッサージもしくはボトックス注射、脂肪が原因の人はマッサージや直接セルライト(脂肪などが塊になり、肌の表面にボコボコ現れる状態)に働きかける施術、またむくみが原因の人はリンパマッサージやデトックスマッサージ…など。
その他、骨盤矯正、O脚・X脚改善などは整体などで直すこともできます。
自分だけでは続けられない人、早く結果を出したい人は自分で行うことと並行してプロの手を借りるのもいいですね。
一回自分の理想を手に入れれば、あとは元に戻らないよう自分でエアすることを続けていけばいいのですから。
第二の心臓であるふくらはぎのケアは30年先のあなたを変える!
ししゃも足はスカートがはけないだけでなく、身体の機能のさまざまなところに影響を与えてしまう可能性があります。
重力のかかった下半身の血液を心臓まで戻す作業は、ふくらはぎがポンプの働きをすることで賄われています。
ふくらはぎのポンプがきちんと働かないと、血栓(血の塊)などの原因になることもあるのです。血栓は放っておくと、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中のなどの死に関わる病気につながる可能性があります。
また悪い姿勢や歩き方を続けていると、歳をとったときに膝が悪くなったり、腰が曲がってしまったりしてしまうのです。そう考えると怖いですよね。身体はつながっていて、1つとして無駄がないことを改めて理解しましょう。
今日のあなたが10年、いや30年先のあなたを作っていることを意識して身体をケアしながら生活することが大切なのです。気づいた時がその時です! 早速今から将来のあなたを形成してきましょう。
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