肌断食でトラブルに負けない健康美肌を作る!コツと注意点

女性にとって美への探究心はいくつになっても止まらないものですね。

「もっときれいになりたい!」と、せっせとメイクやスキンケアに励んでも必ずしも肌悩みが解消されるわけではないのが困りもの...。

この塗り重ねるケアと真逆で、という“肌断食”という方法があります。今まで肌荒れや乾燥をしないように...などという目的でケアをしていたのに、それをやめてしまったら悪化することしか想像できないかも知れませんね。

成功させるには、ご自身の肌状態や生活サイクルに応じた方法でケアする必要があります。そのためのコツや注意点について詳しくご紹介します。

「肌をきれいに見せたい」と励む行為が裏目に出ているかも?

普段何気なく行っているメイクやスキンケアの習慣が肌の水分量を低下させ、バリア機能を衰えさせる原因になっています。
バリア機能がうまく働かないと外部刺激を受けやすくなり、さまざまな肌トラブルを招いて悪化させることとなるのです。

肌トラブルの種類

  • ニキビができる
  • 乾燥する
  • 毛穴が目立つ
  • たるむ
  • くすむ
  • シミや毛穴が濃くなる など

「メイクで肌をきれいに見せているだけ」「基礎化粧品で表面上は潤っているだけの状態」から、自力で肌を再生し肌本来の美しさが発揮できるように導くのが“肌断食”のねらいです。

肌断食で得られるうれしい効果

以下のような、さまざまな効果が期待できます。

  • 自ら潤いを保持しようとする力が養われ、過剰に皮脂分泌されることで起こっていたテカリがなくなったり、乾燥肌が改善されたりする。
  • 不要なものを排泄する力が正常化され、開いたり詰まったりした毛穴や角栓が目立たなくなる。
  • ターンオーバーが正しく行われ皮膚常在菌が育つことで、ニキビができにくくなる。
  • 乱れていたターンオーバーの周期が整うことでシミが排出されたり、できにくくなったりする。
  • キメが整い、ゴワツキや色ムラがなくなり、見た目に美しい肌になる。
  • 季節や環境の変化に負けず、肌荒れをしにくくなる。

肌断食の方法

「完全に肌断食する方法」「ゆるく肌断食する方法」があるので、ご自身の肌の状態や生活パターンに合わせて行ってみてはいかがでしょうか。

完全な肌断食

最も肌断食の方法として周知されていて、ストイックではありますが肌の回復力が早い方法です。
基本的に化粧品は一切何もつけずに過ごします。
乾燥がひどすぎるときには、ワセリンのみ使用OKです。

いきなりすべてのスキンケアをやめてしまうのではなく、

  1. クレンジング
  2. 洗顔料
  3. クリーム
  4. 乳液
  5. 美容液
  6. 化粧水

の順番で徐々に使用するアイテムを減らしていくと、肌へ与えるダメージが少なく済みます。

夜のみ肌断食

日中は普通にメイクし、夜メイクを落としたあとは何もつけずに就寝します。

メイク用品は、肌への負担を和らげるために、なるべくお湯や石鹸で落とせるものを使うのがオススメです。

完全な肌断食を同じように、急激な肌荒れを防ぐためにも、最初は少しずつ使用するアイテムを減らすことからはじめ、最終的に何もつけずに寝るようにしてみましょう。

肌のターンオーバーは夜寝ている間に行われ、肌の回復力が促されます。
普段メイクをする方が夜実行するだけでも効果が期待できるので、挑戦しやすい方法です。

休日のみ肌断食

休日にメイクもスキンケアもせずにすっぴんで1日過ごすことで、週1~2回ほどでしょうが、肌を化粧品の刺激から解放することができます。

今まで一般的なメイクやスキンケアで肌に負担を強いてきた方には、休日のみでは効果が出るまでに時間を要する可能性が高いかも...。

肌にやさしいアイテムに変えて負担を軽減できるようにすると、効果が高まりますよ。

肌断食を決行するにあたって知ってほしい要注意事項

自分の肌に合わせて取り組むということを怠り、「ただ何もつけなければいいんでしょ」という認識で始めると、重大な肌トラブルを招き、取り返しのつかない事態になりかねません。

肌の機能が正常に整うまでに出るトラブルを少しでも減らせるように...是非、事前に確認して頂ければ、と思います。

肌の状態に合わせて洗顔する

顔の汚れを落とすために当たり前に使用している洗顔料には、強力な洗浄力や脱脂力があり、肌を痛めつけています。

習慣的に行っていた洗顔料による洗顔をいきなりやめてしまうと、今まで取り払われていた皮脂が蓄積しやすくなるのでご注意を!

人間は、皮膚の表面を弱酸性に調整することで、ウイルスや細菌から肌をバリアして健康を維持していますが、過剰な量の皮脂が分泌されるとバランスが乱れてしまいます。

皮膚常在菌の格好の餌となった大量の皮脂は、今度は脂肪酸に変化し肌に刺激を与えてしまうのです。

原因 症状
常在菌の増殖によって起こる ニキビ 脂漏性皮膚炎 とびひ
脂肪酸などの刺激によって起こる 接触性皮膚炎 敏感肌
皮脂の増加によって起こる テカリ 角栓肥大 黒ずみ

大量の皮脂が分泌されている状態では、「強力な洗顔料使用→ぬるま湯洗顔」という方法にいきなり移行すると不要な皮脂を落としきれない可能性があります。

肌を潤す程度の皮脂は残すことを意識しつつ、ぬるま湯洗顔にこだわらずにときには洗顔料を使用することも選択肢に入れてみましょう。

自身に合った洗顔方法をを見つけることが、肌断食を成功させる上で非常に大事です。

角栓が気になっても我慢!

スキンケア用品の使用により甘えていた肌は自ら潤う力が不足し、ターンオーバーが乱れてしまいます。

バリア機能が低下した肌は不要な角栓を剥がす力が弱く、ツンツン目立ちやすくなってしまうんですね。
すべての方に角栓が出るというわけではないですが、肌断食を開始する大半の方が通る道といえるかも知れません...。

見た目に白くモサモサして目立ちますし、メイクをする方にとってはザラザラしている上に塗ってもノリが悪くなるので、非常に煩わしく感じることでしょう。

しかし、取ってしまうのは厳禁!
毛穴を広げたり、さらに角栓ができたりと、肌を痛めてしまう原因になります。

ひたすら放置することが最善の方法であり、また、この方法でしか真に肌を回復させることに繋がりません。
角栓が目立たなくなったら、肌が回復した証拠です。

どうしても気になる場合は、お風呂に浸かったり顔に蒸しタオルをあてたりなどして角栓をふやかしてから軽く肌をなでると不要な角栓だけ落とすことができます。

このときにホホバオイルを使用して軽くマッサージすることも、無理をかけずに角栓を処理できる方法の1つですよ。

これで取れなかった角栓は、まだ取ってはいけないということです。
諦めて自然に目立たなくなるまで待ちましょう。

「脂漏性皮膚炎」に気をつける!

再生機能が低下している状態の肌では、脂漏性皮膚炎になるリスクが高まります。

脂漏性皮膚炎とは...
まだはっきりと原因が分かっているわけではありませんが、人間の皮膚に常在している“マラセチア菌”と呼ばれるカビが引き起こしていると考えられています。

通常肌がターンオーバーされるには28日かかり、細胞間脂質(肌を外部刺激からシャットアウトしてくれる)の主成分であるセラミドがしっかり生成されますが、脂漏性皮膚炎になると、肌の保湿機能が著しく低下し、セラミドも不足してしまうのです。

セラミドが生成されるターンオーバーの時期までは日にちがかかるので、それを大量の皮脂を出すことで補おうとしています。

マラセチア菌は皮脂を好むという特徴があり、過剰分泌すると異常増殖し常在菌バランスが崩れてしまいます。

主な症状

  • かゆみ
  • 皮のめくれ
  • 赤み
  • かさぶた

ただの乾燥による症状との違いは、かさぶたができているかできていないか
かさぶたができていると脂漏性皮膚炎の可能性が高いです。

まずは、皮膚科にて炎症を抑える治療薬(ステロイド・プロトピック)を処方してもらいましょう。

肌断食で使用することを推奨されているワセリンのみを使用することは、脂漏性皮膚炎を発症している場合には、水分を保持する力が乏しい肌の状態のまま油分で蓋をすることになるので不向きです。

厄介なことに、通常よりデリケートな状態なので肌に合う保湿剤を見つけることが困難になってしまいます。

“ヒト型セラミド”(人間のセラミドと同じ構造であり、保湿力や浸透力に優れている上に刺激が少ない)が含有されているものが有効といわれています。

セラミドの種類は他にもあります。

  • 天然セラミド
  • 植物性セラミド
  • 合成セラミド  など

セラミドならどれでもいいというわけではないようなので、保湿剤を選ぶ際は何型のセラミドが含まれているかに着目しましょう

また、香料・着色料・油分・アルコール・尿酸・ワセリン・シリコンなどの添加物が使用されているものは弱った肌にとって刺激になってしまう可能性がありますので、合わない成分が配合されているものは避けることも意識しましょう。
  1. 皮脂が過剰に分泌され、常在菌バランスが崩れた皮膚を洗い流す。
  2. 低下した保水機能を補うとともに、余分な皮脂を出さないために肌に合った保湿剤を使用する。
  3. 炎症を抑える治療薬を塗布する。

という流れで対策していきましょう。

脂漏性皮膚炎になると、肌状態が改善しづらく、また1度治っても再発する場合があります。
改善が見込めないようであれば、重症化しないうちに皮膚科で受診しましょう。

紫外線対策はしっかり!

メイクやスキンケアをしないということは、当然日焼け止めの使用も控えるのが肌断食の基本。
日焼け止めは肌負担の大きいアイテムなので肌の状態が安定するまでは極力避けましょう。

それでは、紫外線が降り注ぐ中、日光に肌を晒していいのかというと、決してそういうわけではありません。
バリア機能が低下した無防備な肌状態では、肌の奥にあるコラーゲンやエラスチンといった美肌成分を傷つけてしまうリスクがますます高まります

日焼け止めを塗る以外の物理的な方法で強力な紫外線から肌を守りましょう。

紫外線から肌を防御するアイテム

  • 帽子
  • 日傘
  • 長袖の服
  • UVカット効果のある服
  • サングラス or UVカット眼鏡
  • UVカットマスク        など

意外と油断しがちな室内の窓ガラスから通過してくる紫外線には、レースカーテンを必ず閉めるようにしたり、UVカットカーテンを用意したりすることで対応しましょう。

どうしても日焼け止めが塗りたい場合は、成分に紫外線吸収剤が使われていないものワセリンベースのもので、なおかつ界面活性剤が含まれていない石鹸で落とせるものを使用すると、肌負担が少ないのでオススメです。

最近は、“飲む日焼け止め”がサプリメントという形であり、肌を痛めつけることなく体の内側から紫外線対策できるようになりましたので、気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

即効性はない

肌が回復した実感があるまでは個人差があり、早い方で1~2か月ほど、場合によっては1年以上もの期間を要します。

シンプルなケアしかしてこなかった場合はダメージが蓄積していないので回復力が早いのですが、間違ったケアでダメージを与えてしまっていたり、念入りにお手入れを頑張ってきた肌になればなるほど、効果が出るまでに時間がかかってしまいます。

一時的な肌荒れに耐え切れずに中途半端にやめてしまうと、ただ単にお手入れをサボって肌の調子を落としてしまっただけになりますので、行うと決意したときは長期戦になることを覚悟しましょう。

万人に合う方法ではない

肌断食で効果があるのは、メイクやスキンケアが原因で肌の調子を落とした場合です。

極度の乾燥肌・敏感肌・アトピー性皮膚炎であるなど、生まれつき肌が弱い方や皮膚疾患がある方の肌は自らの力で潤う力が乏しい状態です。

肌断食を行ったからといってもともとの肌の水分量が上がったりはしませんので、どちらかというと、しっかり保湿することにより不足分を補うという対策のほうが向いています。

アンチエイジングにはならない

もともとの肌を潤す機能を取り戻すのが目的の方法であり、実際の年齢より若々しく見える肌を手に入れられるとは限りません。

20代なら20代なりの、30代なら30代なりの...年相応の肌にしかならないということです。

外部刺激に負けない強い肌を手に入れることができたとしても、老化による水分量を保持する力の低下やシワは防げないということを頭に入れておきましょう。

冬~春に開始するのは避ける

寒暖差が激しく気温が不安定な時期は、肌の新陳代謝が乱れやすくなってしまいます。

肌断食を開始して間もない時期は、ただでさえバリア機能が落ちて乾燥を感じやすくなるというのに、1年で最も空気が乾燥する季節にスタートしてしまうと、肌トラブルを招く可能性が倍増します。

また、くしゃみ・鼻水などの典型的な花粉症の自覚症状がない方でも、花粉が肌につきアレルギーを起こすことで肌荒れしやすくなる時期でもあるのです。

肌状態が安定してから冬~春を迎えられるように、開始時期は慎重に選びましょう。

健康な肌を育むための味方になってくれるアイテムを選ぼう

「メイクやスキンケアをしないことが肌断食の方法」と分かっていても、身だしなみとしてどうしてもメイクをしなければならない場面もあることでしょう。

しかし、今までと同じアイテムを使用しては、肌状態が元通りになってしまう恐れがあります。

肌のターンオーバーを阻害しないで済むアイテム選びを心掛けましょう。

ベースメイク

  • ミネラルファンデーション
  • 油分や界面活性剤を使用していないパウダリーファンデーション
特に、リキッドファンデーションには、崩れにくく&落ちづらくするために界面活性剤がたくさん入っていて、化学物質であるがために肌に与えるダメージが大きいので避けたほうがいいでしょう。

パウダータイプは、刺激が少なく落としやすいので、肌負担を軽減することができます。

ポイントメイク

マスカラ、アイライナー・・・お湯で落とせるフィルムタイプ
落としやすいので、デリケートな目元の皮膚のこすり洗いを防げる。
アイシャドウ、チーク・・・・パウダータイプ
界面活性剤の量が少なく、落ちやすい。

メイク落とし

純石鹸

  • 洗顔料のように界面活性剤が含まれていないので肌負担が少ない。
  • 基本的に洗顔料より洗浄力が上のものが多いので、メイクがきちんと落ちる。
  • しかも低価格でお財布にやさしいところもうれしい。

生活習慣を見直そう

  • 質のいい睡眠を確保する。
  • 偏った食事内容を改め、肌にいい栄養素をバランスよく摂取する。
  • 運動して汗をかく。
  • ストレスを溜めこまない。

いわゆる不健康な生活を送ると、肌のターンオーバーや修復力も妨げていることになります。

健康的な生活習慣を送るように改めることが、体の外からだけでなく内側からもケアすることになり、肌の回復を後押します。

自分の肌の状態を理解してケアしよう

“肌断食”を試してみたいけど、「何もしないケア」なはずなのに、乗り越える試練が多いことを知って不安に思った方もいらっしゃるかも知れませんね。

中には、「どんな肌トラブルでもどんとこい!」と鉄の意志を持って、最初から完全な肌断食に臨むことができる方もいらっしゃるでしょう。

一時的にでも肌荒れすることに対して勇気が要ると感じている方は、まずは“夜のみ肌断食”“休日のみ肌断食”から行い、開始当初のダメージを少しでも和らげた状態で“完全な肌断食”に移行していくというのもアリですよ。

もしも、肌状態が悪化した状態が続いてあまりにも改善の兆しが見えないときは、無理は禁物。

取り返しのつかない事態にならないよう、これまでのケア方法を軌道修正して自分に合ったものを見つけていったり、皮膚科医に専門的アドバイスを求めるなどして柔軟に対応していきましょうね。

外側からすぐに水分を与えたり、調子の悪いところを隠して取り繕うことは簡単にできますが、内側から輝くきれいな肌を手に入れることは決して簡単ではないけれども、何にも代えがたい魅力があります。

自分の“肌の声”に耳を傾けながら進めていき、素肌の力を高めましょう。

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