髪をまっすぐにする方法。自分でできる方法&美容院でする方法
皆さんは、女優さんやモデルさんのようなまっすぐの髪に憧れたことはないでしょうか。
シャンプーやヘアケア剤などのCMでは、まっすぐな髪を揺らす女性が出ていることが多いですが、多くの場合が自然な髪質ではありません。
直毛の方もいるでしょうが、日本人の70%以上がくせ毛で、大小のウェーブが出る波状毛というタイプが最も多いと言われているからです。
両親のどちらかがくせ毛であれば、その子供も高い確率でくせ毛になることから、くせ毛は遺伝的な影響が大きいようです。
また、年齢や生活環境の変化によって後天的にくせ毛になる場合もあるので、今うねりが出ていなくても今後悩みの種になる可能性があるのです。
くせ毛は扱い辛いですし、うねりも気になりますが、まっすぐにすることができないわけではありません。
髪のコンディションは気分を左右することもありますので、できるだけうねりの無い状態を保つために、ご家庭や美容室で髪をまっすぐにする方法についてご紹介しましょう。
髪と頭の毛穴の汚れを落とす
髪のうねりは、パーマやカラーリングなどによるダメージで起こることがあります。
この場合は、髪の傷み具合を見て間隔を空けることや傷んだ部分を切ることで改善できるでしょう。
しかし、髪の傷みではなく、うねりが原因でまっすぐにならない場合には、根本から見直さなければなりません。
根本とは、髪が生えてくる部分である毛穴のケアです。
顔に毛穴があるように、頭にもあるわけですが、顔と同様にしっかりケアをしないと皮脂や角質など老廃物が詰まるのです。
毛穴の詰まりは毛穴の歪みに繋がりますので、汚れで毛穴が圧迫されることで変形し、それがうねりになるのです。
また、髪をまっすぐにしたいのであれば、毛穴に歪みが出ないように清潔にするだけではなく、血流を停滞させないこともポイントです。
頭部の血流が滞ることで毛穴が不健康になって、うねりやすい髪が生えてきてしまうこともあります。
うねりだけではなく、薄毛や脱毛になることもありますので、まっすぐな髪の毛を望むのであれば、毛穴ケアが重要になるのです。
シャンプーだけではなくクレンジングも使う
毛穴を清潔にするためには、シャンプーをすることはもちろんですが、定期的にクレンジングを使うこともお勧めです。
メイクした肌にクレンジングが必要なように、ヘアケア剤や普段の生活で汚れている毛穴にも洗浄能力が高いアイテムが必要なのです。
美容液入り、ハーブエキス入りなど、様々な種類のクレンジング剤があり、使用することでべたつきや臭いも軽減されます。
クレンジングもシャンプーも使用する際には、髪を中心にではなく毛穴をマッサージするように指の腹で行いましょう。
毛穴と髪の汚れを浮かせるため、洗浄前に以下をすることもお勧めです。
- 頭皮と髪をブラッシングする
- 指の腹で頭皮全体をマッサージする
洗髪前に上記のことをするだけで、毛穴と髪の汚れを予め浮かせることが可能です。
その後、シャンプーやクレンジングをするわけですが、お勧めの成分としては炭酸です。
炭酸から気泡が出るので、毛穴に詰まった汚れと髪に付いた汚れを浮かせて、落とす効果があるからです。
髪をまっすぐにするためには、毛穴を汚れたままにすることが禁物です。
炭酸水を使ってクレンジングする方法もありますが、賞味期限内はもったいないので、既に炭酸が含まれている商品を購入することをお勧めします。
ご自宅に期限切れの無糖の炭酸がある場合には、常温に戻した状態の炭酸水を1~2本使いましょう。
炭酸を使って汚れを落とすやり方は、以下です。
- 乾いた髪と頭皮に炭酸水を1本分かける
- 頭皮全体を指の腹でマッサージする
- ロングヘアの場合は洗面器に炭酸水を1本分入れた後で髪を浸す
- 炭酸水に髪を浸けた状態で髪を手ぐしでとかし、シャンプーとトリートメントを行う
商品の場合は、シャンプーやクレンジングをしながら炭酸を頭皮と髪に行き渡らせますが、炭酸水を使う場合はシャンプーで洗髪する前に行いましょう。
毛穴を清潔な状態に保つほど髪も生えやすくなりますので、うねりが解消されることで髪の毛も次第にまっすぐになってうねりにくくなるはずです。
髪を綺麗にしてからトリートメントを行う
髪をまっすぐにする方法として、毛穴や髪を綺麗にした後はトリートメントを使いましょう。
シャンプーやクレンジングで汚れが落ちていれば、それだけ成分が浸透しやすくなります。
髪は、痛みや栄養不足によってうねりやすくなりますので、髪をまっすぐにする成分が入っているトリートメントがお勧めです。
髪をまっすぐにするお勧め成分は、以下です。
髪をまっすぐにする成分 | 効果 |
---|---|
ケラチン | 髪の主成分である成分なので髪に負担をかけず、広がらずうねらないまっすぐの髪になる。繰り返して使うほど定着していく |
アミノ酸 | 保湿に優れており、髪の表面のキューティクルを保護する。うねりやくせを抑えて艶を出す |
一般的なリンスよりお値段は高くなる傾向にありますが、髪に塗ってからしばらく放置するだけという大変簡単な方法です。
入浴中や体を洗う時間など手軽にできる方法で髪がまっすぐになりますので、是非試してみてはいかがでしょうか。
髪がまっすぐになるように乾かす
髪をまっすぐにする方法として洗髪だけではなく、乾かし方もポイントになります。
必要な成分を補った後で、髪がまっすぐになるように乾かしましょう。
「髪を早く乾かしたい!」と急ぐ時には、髪の近くでドライヤーをする方がいるようですが、乾かし過ぎや過剰な加熱はうねりを招きます。
ドライヤーと髪は近づけすぎず、ある程度距離をおいて乾かしましょう。
すぐ乾かしたいという気持ちになるでしょうが、まずはタオルでしっかり乾かすタオルドライを行います。
この時、髪をこすらないように気を付けましょう。
タオルドライ時にこすってしまうと、せっかくトリートメントで潤った髪が絡むだけではなく、傷ついて枝毛になります。
お勧めのタオルドライの方法は、以下です。
- タオルで髪を拭く前に、両手で髪を軽く挟む。
- 決して絞らず、髪の根元から毛先へ向かって水分を取っていく。
- 頭皮から髪の中間、そして毛先に向かってタオルで挟みながら水分を取る
髪が長いほど時間はかかるでしょうが、濡れているほどドライヤーの時間がかかりますので、くしやブラシを使っても水が落ちてこなくなるまで行いましょう。
髪の潤いを保つためにドライヤーではなく自然乾燥をする方もいますが、ドライヤーを使わないと長時間濡れたままの状態になるので不衛生です。
フケやかゆみに繋がることもありますし、ドライヤーを利用しないことでうねりが酷くなってしまうこともあります。
特に、うねりが強い方の場合は自然乾燥によって更に癖が出てしまうので、まっすぐにするためにはしっかり乾かすこともポイントになるのです。
髪を保護してからドライヤーを使う
タオルドライが終わったら、いよいよドライヤーを使うわけですが、素の状態では乾燥し過ぎてしまいます。
頭皮に付いてしまうとべたつきますので、髪の毛にだけヘアオイルやヘアクリームを塗りましょう。
髪をコーティングすることで潤いを逃がさず、しっとりまっすぐな髪になります。
ドライヤーは、髪から20㎝程度離して使い、温風で髪が乾いたら冷風を充てることがお勧めです。
ドライヤーの冷風機能は暑い時だけ使っているという方が多いようですが、髪は冷えていくほどセットされたような状態になるので、髪型が整いやすくなります。
冷風を使うことで節約にもなりますし、キューティクルが引き締まるので艶感も出ます。
ですから、最初は温風を使って、髪がある程度乾いてきたら冷風を充てたほうが、まっすぐな状態をキープすることができるのです。
また、最近では温風と冷風を交互に出す機能が付いたドライヤーも販売されています。
髪をまっすぐにするためには、まとまりがあって潤いのある髪にすることが理想的なので、上記機能だけではなくイオン(ナノイー)が出るドライヤーもお勧めです。
ドライヤーは基本的に水分を蒸発させるものですが、イオンが出るドライヤーであれば、水分を与えるだけではなく髪にくっついてサラサラ感も出すのです。
イオンは頭皮にも良いですし、ドライヤーや紫外線による枝毛も予防します。
うねらずにまっすぐな髪を保つことができますから、紫外線が多い季節だけではなく、乾燥する季節にもイオンドライヤーはお勧めなのです。
髪をまっすぐにするスタイリング剤を使う
髪はスタイリング剤によっても髪質を改善することができるので、まっすぐにする方法としてストレートヘア専用のスタイリング剤を使うことをお勧めします。
- ローション
- ミスト
上記のようなタイプは、べたつきにくいのでサラサラヘアーになりますので、夏場にお勧めです。
逆に乾燥しやすい季節には、保湿機能が高いミルクタイプがお勧めです。
髪が広がりやすい方や傷んでいてぱさつき感がある方も、しっとり感があるストレートヘアになるので、髪の状態によって選んでも良いでしょう。
ストレートヘア専用のスタイリング剤は、くるくるドライヤーやストレートアイロンと併用するタイプが一般的です。
スタイリング剤と熱を加えることで、ボリュームダウンしつつ、髪をまっすぐにすることができるのです。
ドライヤーとアイロンの単品使いも可能ですが、ストレート感を出しつつ、保湿もしたい場合には一緒に使うことがお勧めです。
特に、ストレート効果が高いはヘアアイロンでしょう。
根元から毛先をプレスするだけでまっすぐになりますので、手軽にストレートヘアを手に入れることができます。
しかし、選ぶ商品によっては髪を傷めることもあります。
「まっすぐにならないから」と何度もアイロンをかければ、それだけ髪が乾燥していきますし、プレス部分に傷や剥がれなどがあると髪を傷めることになります。
髪の毛を沢山プレスするのではなく、ブロッキングして少量ずつ髪をプレスしましょう。
また、使用する製品は、サロン専用のアイロンがお勧めです。
ネット上や美容室で手に入れることができますので、多少高くても品質が良いヘアアイロンを使用しましょう。
ヘアアイロンは、ケラチンを髪の内部に浸透させてまっすぐへ導く効果もあります。
先程、シャンプー後のトリートメントについてご紹介しましたが、ケラチンを使用した場合は、ドライヤー後にアイロンを使うこともお勧めです。
ヘアセットの最後はストレートヘアを固定させる
髪をまっすぐにしても、時間が経つとうねりが出ることもありますよね。
これは、ヘアスタイルが維持できていないからです。
ストレートヘアを固定させるために、ヘアセットの最後に形状記憶タイプのスプレーを使うこともお勧めです。
ヘアセットした状態でスプレーをすることでまっすぐ感が持続しますし、最近のスプレーは固まった後に触っても白くなることがありません。
髪のうねりや広がりを抑えつつ、自然なヘアスタイルを維持できるのです。
また、ワックスもストレート用を使うことでしっとり感や艶を出すことができます。
ワックスは量が多いとべたつき感が出ますので、少量を取って掌で伸ばしてから髪全体に付けます。
付けてからくしやコームでとかすことで、サラサラヘアーになりますし、ハネることなくまっすぐなヘアスタイルを維持できるでしょう。
髪の重さでまっすぐにする
髪をまっすぐにするために様々なアイテムを使う方法をご紹介しましたが、伸ばすという手もあります。
髪は短いほど癖や広がりが出やすくなるので、髪を伸ばしてロングヘアにすることで扱いやすくなるでしょう。
髪は長くなるほど重力によって下へ引っ張られますから、うねりが出る髪質の方でもある程度の重みがあればまっすぐになるのです。
「そんなこと言われても、すぐに伸びない!」と言う方は、なるべく早く伸ばすために以下のことをお試しください。
- 髪の主成分はタンパク質なので、タンパク質を作る亜鉛を含む食品やサプリメントを摂取する
- 栄養素を体内へ運搬できるように、成長ホルモンが出る午後10時までに寝て睡眠時間をきちんと確保する
- ストレスや薄毛や髪の質を低下させるので、運動や趣味などを取り入れて発散する
- 頭皮の状態を良好にして発毛を促す育毛剤を使う
先程ご紹介した頭皮の状態を良くすることも、上記のことと併せてすることをお勧めします。
髪は、1か月で約1㎝程度伸びると言われていますので、少しでも早く伸びるように試してみてはいかがでしょうか。
まっすぐ見えるように前髪のスタイルを工夫する
髪をまっすぐにする方法として、前髪も伸ばすことをお勧めします。
重さがあればまっすぐになりやすく、特に前髪は自分も人も見えやすい部分ですよね。
後ろ髪がまっすぐでも前髪がうねっていれば、アンバランスですし、まっすぐという印象も残りにくいでしょう。
前髪を長くすれば、まっすぐに引っ張った状態にして耳にかけることができますし、ヘアピンで留めるという方法もあります。
また、顔周りは癖が出やすい部分と言われていますので、伸ばしてもまっすぐにならない時やなかなか伸びない時には編みこみもお勧めです。
顔周りの髪を取って編みこみをして、ヘアバンドのように巻き付けるとゴージャス感があるストレートヘアになります。
髪は、全体がまっすぐになったほうがストレート感を出せますので、うねりが出やすい前髪も工夫しましょう。
美容師さんの手に委ねる
ご自宅で髪をまっすぐにする方法についてご紹介しましたが、ケアしても手に負えない場合もあるでしょう。
例えば、まっすぐにしたくてもそもそも髪が傷んでいる場合は、切ったほうが早いということもあります。
美容師さんに伸ばしていることを話した上で、改善の見込みがない部分を切ってもらいましょう。
髪を軽くしたくて表面をすいてもらう方もいるかもしれませんが、内部をすいたほうが髪のボリュームを抑えてうねりにくくなります。
表面を長くするカットによって内部の膨らみやうねりを隠すこともできますので、髪がまっすぐにみえるようなヘアスタイルにしてもらいましょう。
その他にも毛穴詰まりが感じられる場合には、プロの手に委ねることをお勧めします。
アーユルヴェーダやヘッドスパなどで頭皮や髪の状態が劇的に良くなって、まっすぐになることもあります。
トリートメント不足を感じる時には、美容室にある保温機器やスチームを使った施術によって髪に潤いを与えましょう。
美容室でケアすることでまとまりのある髪になり、ドライヤーだけでもまっすぐになることもあります。
縮毛矯正でまっすぐにする方法もある
色々手を尽くして髪質を改善してみても直らない場合は、縮毛矯正をすることもお勧めします。
縮毛矯正は時間とお金がかかりますが、一度かけたところはまっすぐになるので、日々のうねり対策から解放されます。
元々くせがある場合は、伸びた部分はまた施術しなければなりませんし、繰り返すことで傷みやすくなるので日常の保湿ケアが必要になります。
しかし、髪のうねりが取れるとまとまりやすくなりますし、髪の広がりを感じていた方は頭部の輪郭がはっきりするので小顔効果も実感できるでしょう。
稀に、縮毛矯正をしてもかからない人もいるようです。
カラーをしていない健康な髪は、強い薬にしても軟化という反応が起こり辛くて、伸びが足りなくなることがあります。
出産後や更年期などでホルモンバランスが乱れている時期などは、髪の性質が変わってしまってかかりにくくなるようです。
全ての方の髪がまっすぐになるわけではありませんが、まっすぐにならなくてもボリュームダウンになって扱いやすくなるので、自宅でのケアに限界を感じた方は試す価値があるのではないでしょうか。
お手入れ次第で髪をまっすぐにすることはできる!
ご紹介したように、髪をまっすぐにするためには日頃のケアが大切です。
髪だけではなく、頭皮もお手入れすることや生活スタイルを変えることで、髪をまっすぐにすることができるのです。
髪がまっすぐになることで忙しい朝のヘアセットの時間が短縮しますし、アレンジもしやすくなります。
髪のうねりや広がりなどに悩んでいるという方は、ご紹介した髪をまっすぐにする方法を試してみてはいかがでしょうか。
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