脇汗の原因は生活習慣など様々!こまめな対処で臭いを解消しよう


ここ数年、5月や10月でも気温が30度近いこともよくあり、半袖を着る機会が増えています。

ムシムシするけれど、お気に入りの洋服を着て頑張ろう!と思いきや、ふと目をやると脇の部分に汗染みが。臭いも気になる…。そうなると、気分も下がってしまいますね。

ここでは脇汗の原因と対策をご紹介していきます。気になる脇汗を抑えて、暑い日を乗り切りましょう!

どうして脇汗をかくの?

脇に汗をかく量が多いと感じるのは、そこに汗腺が集中しているからです。汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。

エクリン腺は、全身に張り巡らされている汗腺で、その成分のほとんどが水分です。体温調節のためや、いわゆる「冷や汗」「脂汗」などの精神的な要因、また、辛い物を食べたときなどに発汗します。

アポクリン腺は、そのほとんどが脇に集中している汗腺です。こちらは粘り気のある、栄養が豊富に含まれた汗を出します。

エクリン腺からの汗も、アポクリン腺からの汗も、汗そのもの自体は本来無臭ですが、皮膚上の細菌に汗が分解されることによって匂いが発生します。

では、具体的な脇汗の原因とその対応策をみていきたいと思います。

生活習慣が原因?脇汗の主な原因を知ろう!

人は様々な要因で発汗します。その代表的なものをまとめてみました。

ストレス・不安・緊張

先にも述べましたが、精神的な要因でも人は発汗します。
ストレスや緊張、不安、興奮などを感じた際、交感神経が刺激されることがその原因です。これは精神性発汗と呼ばれます。

精神性発汗は、体温調節のための発汗と違い、汗と共に皮脂やたんぱく質まで出てしまうので、臭いやべたつきが生じることも。

対策としては、自分なりのストレスの発散方法や、リラックス方法を見つけることです。

食生活

日々の食事も汗に影響を与えています。
下記のような食品を摂取することが多い人は、汗の量が増える傾向にあり、注意が必要です。

  • 動物性脂肪、肉料理
  • インスタント食品
  • カフェイン
  • 刺激物(冷たいもの、熱過ぎるもの、辛いものなど)

特に動物性脂肪の多い食事は、汗の臭いも強くなるので、適度な量を意識することが大切です。

運動不足

全身にあるエクリン腺は、全身からの発汗で体温調節を行います。
しかし、運動量が不足したり、気温が一定に保たれた室内のみでの生活が長時間化すると、多くの汗腺が休眠状態に入ってしまう可能性があります。

そうなると、ちょっとした運動や、気温の上昇で、エクリン腺が活発になり、脇汗の量も増えてしまいます。

デスクワークなどが多い人は、通勤途中や休日などに、体を動かすことを意識してみてください。

肥満

人は常に、体内の熱を体外に放出しながら生活しています。

しかし、肥満になると、皮下脂肪が熱の放出を妨げるため、体温が上がりやすくなります。その上がってしまった体温を下げるために、普通の人より、汗をかきやすくなってしまいます。

また、酸素の摂取が十分足りていないと、汗の中に乳酸が増加してしまい、それが臭いの原因にもなります。

肥満は、汗だけでなく、健康にも悪影響を与えるので、適正体重へ戻すことが重要です。

ホルモンバランスの乱れ

女性は、更年期になると暑くなくても脇汗が出やすくなります。これは、ホルモンバランスが崩れ、自律神経が失調すると、エクリン腺が刺激されることが原因です。

また、若い女性でも、ホルモンバランスが乱れると、同じ様な症状が現れることがあります。

この場合、ホルモンバランスを整えていくことが脇汗の対策になります。食生活や睡眠時間を見直すのと同時に、婦人科の受診も考えてみて下さい。

臭いのきつい脇汗は体質によるものかも

脇汗の主な原因をみてきましたが、どんなに生活習慣に気を付けていても、汗の量や臭いが軽減しないこともあります。考えられる原因の1つが腋臭症です。

腋臭症(ワキガ)

初めに、汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があると述べました。このうち、アポクリン腺から発生した汗が、いわゆるワキガの原因になります。

アポクリン腺から出る粘性の汗が、皮脂と混ざったり、細菌に分解せれ、独特の臭いを発生させます。

ワキガの人は、アポクリン汗腺の量が他の人より大きく、多いことで、臭いが強くなります。アポクリン腺の量は遺伝すると言われており、親がワキガの場合、子どももワキガになる確率は50%以上です。

逆に、汗腺の量でワキガかどうか決まるため、他人にうつることはありません。

多汗の場合は疾患として認められることも

腋臭症と同じく、生活習慣に関わらず大量の汗が出る場合、「疾患」扱いになることもあります。

原発性腋窩多汗症 

原発性腋窩多汗症とは、体の一部に汗が増える原発性局所多汗症の中でも、脇に限定して過剰な発汗を認める疾患です。

腋窩多汗症の診断には、原発性局所多汗症の診断基準が用いられます。

この基準では、原因の分からない過剰な局所の発汗が6ヵ月以上継続していることに加え、下記の6項目中2項目以上に当てはまる場合、原発性局所多汗症と診断されます。

  • 両側性かつ左右対称性に多汗がみられる
  • 多汗によって日常生活に支障が生じている
  • 週1回以上の頻度で多汗エピソードがみられる
  • 25歳未満で発症した
  • 家族歴がある
  • 睡眠時は局所性の発汗がみられない

原発性腋窩多汗症は疾患となりますので、専門機関に受診し、治療を行っていくことになります。

脇汗対策の強い味方はこれ!

なかなか手強い脇汗問題ですが、きちんと対処すればそのストレスを大きく軽減することができます。具体的にその対処方法をみていきましょう。

こまめに汗をふく

まずは、こまめに汗を拭くことを心がけましょう。

汗そのものは無臭ですが、そのまま放置しておくと、細菌が繁殖し、臭いが生じます。臭いや衣服への汗染みを防ぐためには、汗をきれいに拭き取ることが重要です。

また、その際、タオルを濡らしてから固く絞って使うと、皮膚上の細菌まで拭き取ることができるのでお薦めです。

脇汗パッド

しかし、汗を頻繁に拭き取れないことも多々あります。そんな時は、脇汗パッドや汗取りインナーなどを活用しましょう。

脇汗パッドは、汗染みがなくなる、臭いを抑えるといった本来の効果の他に、洋服の痛みを抑えるメリットもあります。

脇汗パッドには、洋服に貼るタイプと、脇に直接貼るタイプがあります。

洋服に貼るタイプは、制汗剤と併用でき、高い効果が期待できますが、服によっては透けてしまうことがあります。

直接つけるタイプは、目立ちにくく、洋服を選びませんが、違和感を感じたり、かぶれる可能性があります。

他にも、洗って何回も使えるタイプの脇汗パッドや、パッド付のインナーも販売されています。購入の際は、素材やサイズにも注意して、選んでみて下さい。

制汗剤

薬局やスーパーなどでも簡単に手に入る制汗剤。
期待できる効果は、主に「汗を抑える」ことと「臭いを抑える」ことです。

種類を大別すると、スプレー、スティック、ロールオン、クリーム、の4種類になります。

  • スプレータイプ
  • 男性用、女性用商品ともに、制汗剤の中で最も種類が多様です。また、香りの種類も非常に多いので、自分好みの香りを選ぶことができます。

    使用方法は、気になる部位に吹きかけるだけなので手軽ですが、直接皮膚に触らないので、制汗・消臭効果は他のタイプより劣るようです。

  • スティックタイプ
  • 皮膚にスティック状の制汗剤を押し付けながら使用します。気になる部分に直接触れるので、よく浸透して、高い制汗効果が得られます。

    ただし、スティックという形状上、使用できるのは手の届く範囲のみになります。また、塗りムラが生じることもあるので、使用の際は注意してください。

  • ロールオンタイプ
  • 皮膚に制汗剤を直接当てて使用します。制汗剤が付着しているボールを転がして、脇の下などに塗りこんでいくタイプです。

    手を汚すこともなく、強い制汗力が期待できます。ただし、制汗剤が乾くまでに少し時間がかかるので、洋服を着るときは注意が必要です。

  • クリームタイプ
  • 肌への密着度が強いことから、制汗剤の中で最も効果が高いといわれています。殺菌作用が高く、長時間効果が持続するものも多数あります。

    デメリットとしては、使用の際、どうしても手が汚れることや、皮膚がべたついてしまうことです。

ミョウバン水

ミョウバンとは、漬物の色出しなどに使われるや食品添加物です。ミョウバンは水に溶けることで酸性になり、臭いの元になる雑菌の繁殖を抑えることができます。

その性質から、抗菌・殺菌作用を持ったデオドラントとして高い効果が得られます。また、簡単に手作りすることができるので、コスパも抜群です。

作り方は、ペットボトルに入れた水にミョウバンを入れ、軽く振って置いておくだけ。使用の際は、水で薄めてください。

冷蔵庫に入れておけば、一ヶ月程度は保存可能です。

ツボ押し

人体には、脇汗を抑えることができるツボがあります。今回は、どこでも手軽にできる手のツボをご紹介します。

代表的なのは以下の3か所です。

  • 後谿(こけい)
  • 手を握った時に、小指の下の飛び出た部分です。

  • 合谷(ごうこく)
  • 手の甲にあり、人差し指と親指の間の、骨がぶつかるところにあります。

  • 陰郄(いんげき)
  • 手首の小指側にあります。手のひらを上側にし、手首の付け根から約1.5cmほど下の箇所です。

ぜひ1度試してみて下さい。

ボトックス注射

ボトックス注射とは、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質を注射し、一過性の筋肉麻痺を生じさせ、脇汗を抑える方法です。

皮下にボトックスを注射すると、交感神経から汗腺への刺激の伝達がブロックされ、発汗をストップさせることができます。

痛みもそれほど強くはなく、安全性も高いので、非常に人気の治療法です。しかし、ボトックスの効果に永続性があるわけではなく、効果の持続期間は3~6ヶ月程度なので、継続的な治療が必要になります。

金額は、通常10万円前後と高額ですが、「重度の原発性腋窩多汗症」と診断されれば、保険適用対象となり、3万円前後から受けられます。

手術

酷い脇汗で悩んでいる場合は、病院で手術を受けるという方法もあります。
手術で汗腺を除去、破壊することで、症状を改善することが可能です。

剪除法や吸引法、レーザー治療など、手術の方法も多様で、金額は20万円から40万円程度が相場となります。

保険適用外になることが多いですが、症状や手術方法によっては保険が適用される場合もあるので、複数の病院で相談してみてください。

脇汗を防いで楽しく過ごそう!

脇汗はとめてしまっても、健康上は何の問題もありません。

現在は脇汗に対しての対応策も、個々人の体質や症状にあわせて細分化され、より効果的になってきています。

少しでも悩んだら、薬局や病院に足を運んでみて下さいね。

これからどんどん暑い日が多くなってきます。適切な処置をして、ストレスフリーな生活を送りましょう!

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