耳毛は女性にも生える!自分でできる処理方法と注意点
私たち女性は思春期になると、あらゆる体の変化がおとずれ、今までになかったニキビができたり、生理がやってきたり、体毛が濃くなったり、様々な悩みが始まる時期でもあります。
その中でも、毛の問題はいつも私たちを悩ませます。女性とムダ毛、いつの時代もこれは永遠のテーマですよね。わき毛、すね毛、うで毛、IVOなど、箇所は様々ですが、最近は耳毛に悩む女性が増えてきているようです。
耳毛と聞くと、年配のおじさんや、おじいちゃんに生えているというイメージが強いのではないのでしょうか?そんな耳毛が女性にも増えてきているとなると、、不安になりますね。
今回は耳毛が生える原因と、対策、処理の方法をご紹介します。
そもそも毛の役割とは?
私たち哺乳類は猿から進化したと言われ、けもの(毛もの)呼ばれるくらい、当時は毛むくじゃらで、毛とは切っても切れない関係です。
そんな体毛には、次のような役割があります。
- 肌の保護
全身が毛で覆われていた時代から人間は進化し、体毛の量は減りましたが、衣服を身にまとう習慣がなかった時代から、体毛は衝撃を和らげるクッションとして、また紫外線から肌を保護するためにあったとされています。
また、鼻毛や今回のテーマである耳毛は、外からのホコリやゴミが入るのを防ぐ役割もあります。眉毛やまつ毛には、汗が目に入るのを防いだりといった機能もあります。
- 触覚としての機能
動物のヒゲと同じように、昔は体毛を触覚として機能させており、そうすることで危険を察知したり、外敵から身を守っていましたと言われています。
髪の毛を触られることに嫌悪感を抱く方がいますが、そういった本能の名残かもしれません。
- 体温の保温
体毛には、体温の温度調節、保温の機能があります。今は洋服を着ることで体温の調節ができますが、皮膚の薄い箇所は血管やリンパが表面に近いので、例えばワキ毛などは、保温に加え皮膚の摩擦を防ぐという役割があります。
- 性的特徴
男性は女性よりも体毛が濃く、見た目で性別を判断することができます。
ヒゲや胸毛も男性の象徴であり、そこに男らしさを感じる女性もいらっしゃるのではないでしょうか
- フェロモンの散布機能
動物の体内では異性を惹きつけるためのフェロモンと呼ばれる物質が生成されます。フェロモンを体外に放出する際、アポクリン腺という汗を出す器官から放出されるのですが、それは脇や陰部周辺などにあり、放出されたフェロモンを毛が包み込むことにより、付着させ拡散させてるのです。
耳毛が生える原因
体毛の基本的な役割についてご説明しましたが、ではなぜ、女性にも耳毛が生えてしまうのか、大きな4つの原因をご紹介します。
毛周期の乱れ
毛には毛周期という毛の生え変わり期間があります。年齢を重ねるとこの毛周期が乱れ、本来毛が抜け生え変わる時期になっても毛がそのまま伸び続けます。
耳の保護
耳毛にはホコリやゴミが入るのを防ぐ役割があると前述しましたが、空気が汚れた場所やホコリが多い場所に行くと、それらの物質の侵入を防ごうと、毛が伸びる場合があります。
鼻毛も同様に、空気の悪い場所に行くと伸びる傾向があり、花粉症の時期など、最近鼻毛が伸びるのが早いと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
男性ホルモンの分泌
女性の体は、女性ホルモンだけではなく男性ホルモンも存在しており、どちらのホルモンんもバランスよく保たれることにより健康を維持しています。
そして、男性ホルモンには次のような役割があります。
・活力の増進
・肥満の抑止
・記憶力、集中力アップ
・体毛の生成
注目はこの体毛の生成です。女性よりも男性の方が毛が濃い原因は、この男性ホルモンにあります。しかし、ホルモンのバランスが崩れ、男性ホルモンが多く分泌されると、女性でも体毛が濃くなる場合があります。
そして、体毛は次の3種類に分けられています。
- ホルモンが関係しない無性毛:眉毛、まつ毛、後頭部の頭髪
- 男性、女性どちらにも生える両性毛:脇毛、陰部周辺
- 男性にしか生えない男性毛:ヒゲ、胸毛、背中の毛、脚など
耳毛は男性ホルモンの影響を受ける「男性毛」に属します。
そのため、男性ホルモンが増えることにより、女性でも耳毛が生える可能性があるのです。
つまり、ホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンが多く分泌された結果体毛が濃くなり、そのストレスでさらに男性ホルモンが増えてしまうという悪循環を招き兼ねません。
女性ホルモンの減退
女性ホルモンは2種類あり、そのうちエストロゲンと呼ばれるホルモンには、女性らしい体を作るという作用があります。そこには体毛を薄くするという作用があるのですが、40代半ばになると、私たちは徐々に女性ホルモンの分泌が減少します。結果、男性ホルモンとのバランスが崩れることにより、体毛が濃くなるという現象が起きます。
また、ストレスで自律神経のバランスが崩れると、エストロゲンの分泌が減少する場合があります。
ストレスは男性ホルモンを増加させ、さらに女性ホルモンを減少させてしまうため、注意が必要です。
耳毛、体毛を濃くしないための対策
では、毛を濃くしないためにはどのようなことに気をつければ良いのかをご紹介します。
食事
まずは規則正しく、バランスのとれた食事を心がけることが大切ですが、女性ホルモンを助ける次のような食材を取り入れることをおすすめします。
納豆、豆腐: 女性ホルモンと同じ働きをする、大豆イソフラボンが含まれています。
魚類: 女性ホルモンであるエストロゲンの代謝を助けるビタミンB6が含まれています。
ナッツ類:女性ホルモンの分泌をコントロールしているビタミンEが含まれています。
乳製品、卵:エストロゲンの分泌に必要なタンパク質が含まれています。
これらの食材を、偏らないようにバランスよく取り入れましょう。実際に取るのが難しい場合は、サプリメントで補うことも可能です。
上質な睡眠
成長ホルモンは入眠後90分間の「ノンレム睡眠」という時間帯に多く分泌されますが、寝る前に激しい運動をしたり、スマートフォンやパソコンの画面を見ることは、ノンレム睡眠を妨げる原因になってしまうので、避けましょう。
ストレスをためない
前述のように、ストレスはホルモン分泌に大きく関わります。ストレスを感じる場合は、うまく発散するように心がけ、精神的に余裕を持ちましょう。
耳毛の処理方法と注意点
- 脱毛クリーム
痛みはありませんが、薬剤が耳の奥に入ってしまったり、皮膚がかぶれる可能性があるため危険です。
- 毛抜き
抜くときに痛みがあり、また炎症を起こす可能性があるので注意が必要です。
- ハサミ
刃先が丸くなっているタイプだと安全ですが、根元から毛をカットするには少々難しいかもしれません。
- 耳毛カッター
一番のオススメは専用のエチケットカッターです。カッター部分がむき出しになっておらず直接肌に触れないため、セルフでも安全に処理でき、産毛のような細い毛もキレイに剃れます。
耳毛を見つけたら、生活習慣を見直して、慌てずに正しく処理しましょう。
耳毛のように、今までなかったものが体に現れる、それは体の中で何かが起きているという信号です。原因には老化のほか、生活習慣が大きく関わっていることが多く、努力で改善できる可能性がありますので、生活習慣を見直して、正しく処理しましょう。
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