冬でも日焼け止めは必要?寒くても紫外線対策を行う理由とやり方
冬に近づくと日焼け止めを怠ってしまう人も多いのではないでしょうか?夏は暑いし、紫外線も強いイメージですよね。もちろん、夏の方が紫外線は多く降り注いでいます。
でも実は冬も紫外線は地上に降り注ぎ、肌に影響を与えているんです。美肌を手に入れるためには、この冬の時期にもしっかり対策していくことが重要になります。
冬でも紫外線対策が必要な理由
夏は日焼け止めを塗っていないと、ジリジリと肌が焼けるような日焼けをしやすくなります。それに比べ冬は対策していなくても、日焼けしている感じはあまりしません。
それは紫外線の波長が影響していると言われています。すぐ肌に日焼けとしての症状がなくても、長期的に肌に影響を及ぼす紫外線が冬も届いているんです。
紫外線の種類と肌との関係は?
紫外線は大きく「UV−A」と「UV−B」、「UV-C」に分けることができます。波長によって分けることができ、肌に届き方が違います。「UV-C」はオゾン層で吸収されるため、地表にはほとんど届かないので肌には影響しません。
・UV−A
「生活紫外線」とも呼ばれており、30〜50%が表皮よりも肌の深部の真皮層にまで到達します。
長期的に浴び続けることで、コラーゲンや繊維芽細胞などに影響を及ぼし、シワやたるみなどの原因になると言われています。
・UV-B
「レジャー紫外線」とも呼ばれ、ほとんど表皮で吸収され日焼けの原因になると考えられています。
長期的に浴びることで、メラニンを増やしシミやソバカスの原因に繋がります。
冬に降り注ぐ紫外線の量は?
肌が赤くなり急激な日焼けの原因になるUV-Bは夏のピーク時に比べると1/4程度まで減少します。そのため冬は夏のように、ひどい日焼けをすることがあまりありません。
冬に気をつけてもらいたいのがUV-Aです。夏のピーク時の1/3程度は冬でも降り注いでいます。このUV-Aは雲やガラスなども通過しやすい特徴があり、曇りの日でも紫外線対策が必要になります。
UV-Aは以前、肌に影響が少ないと考えられていましたが、最近ではUV-Aの方が肌への影響が大きいと言われています。
紫外線対策を怠ると何が起こるの?
紫外線対策を怠っても、肌の日焼けが起こるだけって思っていませんか?年齢とともに、今まで蓄積された紫外線の影響で肌のシミやシワなどが起こりやすくなると言われています。
*皮膚がん
特にUV-Bによって肌の免疫力が弱くなり、皮膚がんが起こりやすくなると考えられています。
*ほくろが増える
紫外線の影響で、ほくろも増えやすくなると言われています。良性であれば、特に問題はありませんが、中には悪性のものもあるので注意が必要になってきます。
*白内障
肌と同じように目も日焼けします。白内障は黒目の部分が白く濁り、目が見えにくくなる症状で、紫外線によって引き起こされる可能性があります。
*翼状片
白内障と同じように目の病気で、紫外線によって起きやすくなると言われています。この病気の症状として、字がぼやけてしまうなど視力の低下があります。
冬の日焼け止めクリームの選び方
肌への紫外線対策として、日焼け止めクリームを選ぶポイントを紹介します。冬に日焼け止めクリームを使用するときは、ポイントを押さえたアイテムを使用してくださいね。
ポイント1:保湿成分配合のものを選ぶ
冬は乾燥しやすく、乾燥してしまうと肌のバリア機能が低下し、肌トラブルが起きやすくなります。
そのため冬は特に、しっかり潤いを与えてくれる成分が配合されている日焼け止めを使用するようにしましょう。
*保湿成分
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- シアバター
などあります。他にもメーカー独自の保湿成分などもあるため、必ずチェックしてくださいね。
ポイント2:自分の好みにあうものを選ぶ
日焼け止めクリームは毎日、使用することが大切になります。そのため自分の好みではない日焼け止めは、継続して使用することができません。
肌なじみや香りなど、自分好みのアイテムを探すようにしましょう。好きな香りを選ぶことで癒やし効果も期待出来ますよ。
ポイント3:自分の生活スタイルにあったアイテムを選ぶ
自分の生活スタイルに合った日焼け止めを選ぶことも大事なポイントです。SPF値が高すぎるようなアイテムは、肌へのダメージも大きくなると言われています。
- 屋内でほとんど過ごす場合
SPF:15、PA+程度 - 屋外での活動が多い場合
SPF:20~30、PA++~PA+++程度 - スキーなど雪の多い場所に行く場合
SPF:40以上、PA+++~PA++++程度
生活スタイルによって、この程度のアイテムを使用するようにしましょう。肌の負担を最小限に抑え、紫外線対策を行うことで美肌へと導きます。
冬の日焼け対策の注意点
日焼け止めクリームだけでは完全に防御することはできません。日常生活のちょっとした工夫で予防することができます。
外出時は露出を避ける
冬はマフラーや帽子などで自然に露出部分を減らすことができます。外出する際は肌の露出が極力少なくなるように心がけてください。
さらにサングラスも大事なアイテムです。サングラスは夏だけのものって思う人も多くいますが、紫外線は1年中降り注いでいるため、冬でもサングラスをすることは大切になります。おしゃれ用ではなく、UV対策用のサングラスをかけるようにしてくださいね。
保湿をしっかり行う
冬は乾燥しやすく、肌ダメージも多い季節です。意識的にしっかり保湿を行うことで、肌のバリア機能を保つことができ紫外線から肌を守ることに繋がります。
冬こそ保湿力の高いアイテムを使用し、肌のバリア機能を正常に保つように心がけましょう。
ビタミンCを意識して摂る
ビタミンCには、メラニン色素を抑制しコラーゲンの生成にも欠かせない栄養素と言われています。肌のハリやシワ・シミの予防のためにも意識して多めに摂取するようにしましょう。
ただし、オレンジやグレープフルーツなどは「ソラレン」という物質を含んでいるため、光によって肌にダメージを与える可能性があるため、出かける前には摂取を控えてくださいね。
出かける前にビタミンCを含む食材を摂取するなら、
- バナナ
- イチゴ
- リンゴ
- トマト
などは「ソラレン」を含んでいないためオススメです。またにんじんなどに含まれるビタミンAやナッツ類などに含まれるビタミンEと一緒に摂取することで、さらに効果がアップするとも言われています。
日々のお手入れで美肌に導きましょう!
紫外線の影響は、数十年後の肌に現れると言われています。夏だけでなく冬も日焼け対策を行うことで、潤いのある肌に導く事が期待出来ます。
日々のお手入れで健康的な美肌を手に入れてくださいね。
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